16時の書庫〈現在〉8 ページ24
16時の書庫〈現在〉
「先生。もう七不思議じゃないんですから
さわっちゃダメですよ
きっと簡単に溶けちゃいます
先生。最近思うんです...
私はきっとこの場に溶け込めていないって...
普にとって寧々ちゃんの存在が大きくなればなるほど私という存在に意味がなくて
今度はきっとフラれちゃいますね」
泣きそうな顔で笑うAに言葉を失う。何を発して良いのか悩んだことが伝わったのか"ごめんなさい。冗談です"なんて誤魔化した笑顔で答えると保健室へと入っていった。
残された土籠はただ頭のなかでAの言葉を繰り返していく。
「辛いだろうな...」
ぼそりと呟くと廊下を歩いていった。
＊＊＊
ガラリと保健室のドアをゆっくり開けると花子のなだめる声と"大丈夫ですか？"と心配する光の声。
「なにかあったの？」
Aが声のするベッドのカーテンを開けると寧々が花子に抱きついている光景。
「土籠の境界が怖かったってさ」
ヨーシヨシヨシなんて言いながら寧々を宥める花子がAに告げる。
(最近こういうこと多いな...)
ドロッとした液体が胸元から流れ出るような感覚にふいに手を胸元にあててしまう。
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります！体調気をつけて更新頑張ってください！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃炎 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時：2020年2月9日 11時
