Black Look. (ページ17)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:149,628 hit

017 ページ17

▽

.

私にはこの学校に拘った理由があった。

_____半年前の合同学校説明会

まだ進学先に迷っていた私が

一目惚れで憧れた女性。

それが、当時3年生だった美奈子さん。

美奈子さんのように素敵な人になりたい。

美奈子さんに近付きたい。

そう思って

私は、この学校に入学した。

だから、Choetteで出逢った時は運命だと思った。

それが…

この後とんでもない事実に

辿り着こうとしてるだなんて_____

.

.

「Aちゃぁ～～～ん！おっはよぉ～！」

_____ｶﾞﾊﾞｯ!

『…キャッ！！！』

集会がお開きとなり、教室に向かった私は

廊下を歩いていると突然誰かに襲われた。

海「俺だよぉ～！海人だよ～！」

『あぁ、海ちゃんか。おはよ。』

海「ええ！なんだぁ～みたいな反応じゃん！」

『だって、なんだーって思ったもん。』

海「…うぅ。」

そんな悲しそうな目で見られても…

というか、

さっきから周りの視線が痛い。

"なんであの子が海人くんと…？"

"なんなのよあの子。馴れ馴れしく…"

などと、私を僻む声がチラホラ聞こえて来る。

が、しかし。

当の本人は全く気付いていないようで

相変わらず私に抱きついたまま

離れてくれない。

『あの…離れてもらえるかな。』

海「ええ～なんで！」

『なんでって…、、、おかしいでしょ。』

海「ええ！どこがぁ？」

『とりあえず抱きつかないでーーーー！！』

少し乱暴に引き剥がす。

また、寂しそうな目で上目遣いなんてされちゃ

面倒臭いしなぁ、と思いながら

彼の表情を伺うと

海「Aちゃん！教室行くよぉ～」

と、ニコニコ

呑気に前を歩いて行った。

…なんだありゃ。調子狂うよ、、、

△