要らない子 75人 ページ30
カラ松side
おそ松「お?なんだよどしたんだよカラ松ー?」
チョロ松「何?忙しいんだからさっさと終わらせてよね」
面倒くさそうな態度をとる兄弟達。
…本当は分かっているんだろう?
カラ松「Aの事だ」
ほら、やっぱりな。
少し肩が反応したぞ、brother?
一松「………なんだよ」
トド松「なーんだ。じゃあ手短にお願いね」
つまらなそうだな。
…まぁいい。話すとしようか。
カラ松「アイツが出ていってから、後をつけてみたんだ」
少し興味を示す一松。
おそ松「…んで?」
カラ松「それからアイツ、父さんと母さんの部屋へ入ってな」
チョロ松「はぁ!?ちょ、アイツ…!」
カラ松「まぁ落ち着け。抑えるんだbrother」
今にも2階に行きそうだったチョロ松を沈め、再び話し出す。
カラ松「俺がさっき、“お前なんて生まれて来なければ良かったのにな”、と言っただろう?」
トド松「まさか、それを…!?」
血の気が多いなぁ。
まぁ待つんだトド松。
カラ松「それを聞いたからなのか、アイツが父さんと母さんに“私って生まれてこない方が良かった?”と聞いたんだ」
俺が言うと、兄貴も弟達も目を丸くした。
おそ松「は……?え?」
カラ松「父さんと母さんは、もちろん そんなことは無いと言っていたんだが…まぁ、Aが泣いていてな。それについて皆に意見を聞こうと思ったんだ」
俺が話し終わっても、兄弟は話そうとしない。
気まずい沈黙の後、兄貴が口を開いた。
おそ松「…騙してんだろ」
カラ松「…どういう事だ?」
騙す?何をだ?…誰が?
カラ松「おい。おそ松。…………おそ松!」
おそ松「だから。アイツが、父さんと母さん騙してんだろって言ってんだよ!」
イライラした表情のおそ松。
…そんなに、そんなにAが嫌なのか。
カラ松「…アイツがか」
トド松「あー確かに!有り得るよねー。僕は賛成!」
トド松が手を挙げながらおそ松に同意する。
…騙す?Aが?父さんを?母さんを?
そんな事ある訳が無い。
一松「…俺も。アイツなら有り得るし」
チョロ松「僕も分かる。やりそうだよねーそういう裏あるやつ」
チョロ松と一松まで……
やはり、兄弟の考えが変われば、何ていうのは甘かったのだろうか。
カラ松「……そうだ。十四松、話があるんだ」
十四松は少し不安そうにしていた。
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時