鉄帽子の遣い様は"偽り"を愛す <番外編>

日常(仮) ページ8

獄寺side



ある日…というかよくある日常。



A「ツナァァァ！((ｹﾞｼｯ」


ツナ「ぎゃっ！」

A「あ。ごめん。」




10代目に飛びつき共に倒れるA。


すぐに10代目に駆け寄る。

こんな日々。




獄寺「じゅっ、10代目！！大丈夫ですか！！」


ツナ「…う、うん。なんとか…。」

A「あー…ツナ、抱きつきやすいねぇ。」



未だにくっつき続けるAを引き剥がす。



10代目の顔は真っ赤で、硬直してしまってた。


これもいつもと同じ。




A「…むぅ。なら獄寺、ギューして。」


獄寺「なんでだよ！」



A「…。

山本ー抱きつかせて〜！」←




なっ…。


コイツ…抱きつけたら誰でもいいのかよ。




A「…((ｷﾞｭｯ…ん？…なんだい？獄寺。」


獄寺「…抱きついてやっただけど？」

A「顔赤いけど？」←




Aの悪気のない直球の言葉で、なにも言えなくなった。



そんなオレを更にからかってくる。




A「へぇー。獄寺、カッコつけだったのかぁ。

…あ、でも赤くなってるから、そんな事無いのかねぇ？」


獄寺「…いい加減黙れ。」





腹立ったので、少し冷たい言葉を投げる。



このままじゃしばきそうだったぜ…。




A「ふふ♪獄寺の反応は面白さで言えば一番だね。」



獄寺「面白さなんざいらねぇよ…。」


A「僕の基準は面白さだけど。」




とか言ってるけど、オレはコイツの眼中にも入ってないんだろうな。


……薄々気づいてる癖に、誰の好意も受け取らない。




A「？」


獄寺「(それが、お前だろ。)」




だから安心する。


…なんて思ってるオレはもう末期だろう。



けど、それは事実であって。




獄寺「(その分、怖い。)」

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