鉄帽子の遣い様は"偽り"を愛す <番外編>

Cocktail word.2 ページ40

A「わぁ……。」


白蘭「どうかな？
皆で色々、飾り付けたりしたんだよ。」


A「…想像以上、でした…。
もしかして、ブルーベルやデイジーも？」


白蘭「うん。
Aチャンを喜ばせるって張り切って手伝ってた。」






そう言うと、Aチャンは顔を俯ける。


口角の上がった笑顔を隠すためなのだろう。



…見たいなぁ、笑顔。





A「…。」



白蘭「Aチャン、ブルーベルが手振ってるよ。」


A「え？
あ……本当ですね、おぉ……激しい…。」



白蘭「(顔、上げてくれた。)」






多分、今度は無意識に微笑んで。





＜悲しい＞



その感情だけを残したはずの君。






白蘭「(そう、思い込んでるだけなのに。)」






知ってるよ。


僕は君が不安定な化け物だってこと。



知ってるよ。


悲しいと思わなきゃ、君は自分を許せなくなってしまうこと。




知らないんだよ。


君の目には、誰が映っているのか。



…でも、間違いなく僕じゃない。






ブル「Aーーっ！」


A「わっ…いきなり飛び付いて来ないでください。
ブルーベルがケガをすると大変ですよ？」



ブル「にゅっ……この前子供扱いしないでって言ったばっかりなのにー！」



A「ふふ…私からすれば、まだまだブルーベルは子供です。」






ほら。


僕の前では笑わないのにさ。



どうして、ブルーベルの言葉には、笑顔で返すの？

Cocktail word.3→←Cocktail word

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す