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Cocktail word ページ39

未来の鬼灯ちゃんのお話。

まだ白蘭のことを好きではない、不器用な2人のお話。


ネタバレというより、知っておいてほしい、未来での歪な関係みたいなものです。


クリスマスイブなので少し掠めていきますね。


〜〜
白蘭side






白蘭「Aチャン。」


A「ん…。
……白蘭様…?どうしたのです?」





時刻はもうすぐ日をまたぐ。


そんな時に呼んだからか、まだ眠そうなAチャン。



眠そうな目を擦って、潤んだ瞳が僕を捉えた。





白蘭「今日って何の日?」



A「?12月24日ですけど。
それがどうかしたのですか?」





君は気づいているのかな。


それとも、あえて知らないフリをするのかな。






白蘭「日本じゃ…クリスマス・イヴっていうんだっけ?」


A「あ……そういえば、そうですね。
別に私たちは子供じゃありませんから、何ということも…。」



白蘭「えー……せっかくAチャンのために色々用意したのに…。」




A「……。
断れないように、手回しですか。」





いつだって、君は僕のやることを、悪い方に考えて。


僕はその方向を向いてる君に、悪ふざけを沢山して。



…初めこそ、そうだった。






白蘭「(でも今は…。)」






くだらない軽口さえ、君にこっちを向いてもらいたいからで。





白蘭「(……Aチャン。)」






心から、君を想っている。



こんな形だけの婚約じゃ……足りないよ。






A「まあ…、」


白蘭「?」


A「一応、時間はかけてくれたんでしょう?
…皆さんと一緒なら、行ってあげます。」



白蘭「!Aチャン…。」






来てくれると、分かっていた。



僕のことを、絶対に否定はしないから。


ある種の命令のように、従ってたから。





白蘭「…。」





でも……なぜか今、僕の心臓は高鳴っている。



…多分、Aチャンの意思で僕のお願いを聞いてくれるのは、始めてだからかな。





A「…私の婚約者様。
エスコートしてくださいますか。」






細い綺麗な手を差し出すAチャン。


僕は迷わずその手を掬い……─








─チュッ…








A「!…。」


白蘭「もちろん。僕のお姫様。」






その肌を傷つけないよう、手の甲に優しくキスを落とした。

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桜歌(プロフ) - 本編で予告していたとおり、新しく番外編追加しました〜〜。ちなみに更新したつもりで出来てませんでしたね…ゴメンナサイ (2018年9月26日 23時) (レス) id: ba9312f4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» えっと…こんな感じにしてみました!いかがだったでしょうか?短編とかあんまり書かないんで、不満とかあったら言ってください (2017年4月1日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» ありがとうございます!骸のお話ですね。わかりました。何とか試行錯誤してやってみます! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして!とても面白いです!骸のお話とかって書けますか? (2017年3月31日 21時) (レス) id: 53ac7d2e58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜歌 | 作成日時:2017年3月30日 10時

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