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スレチガイ想い愛.3 ページ36

ツナ「え、咬まれてどうなったの……?」



A「意外と、すぐに治ったよ。
苦しかったのは、最初くらいだった。」





ジョット達のことは伏せて、少しだけ経緯を話した。




まあ…ある程度は、もうバケモノだったわけだからね…。



苦しくて苦しくて……けれど、それよりも……私はバケモノじゃないって証明が欲しかった。


どうあがいても、もう遅かったけど。






A「……。」


ツナ「…?……A?」



A「!…あ、ごめんごめん。
……ボーッとしてたね。」


ツナ「!あ、もしかして…オレが蛇の話題出したから気分悪くなった…!?」



A「えっ、」






そんなこと、考えてくれたのか。



……まあ蛇は、嫌いだけど、それ以上に…。


思い出すの、苦しいのと……寂しいのを。






A「大丈夫だよ。」






何度も、そう言って笑ったっけ。







ツナ「…。」






そして、何度もその澄んだ、全てを見透かすような瞳を向けられた。






ツナ「…そっか。」


A「………。」






ツナは、あの人とはここが違う。



…無理に聞いては、来ない。


ツナは……優しすぎるよ。






A「ありがと。」


ツナ「え?」



A「んーん。何も。」


〜〜



A『…ん……ぅ…?』


ジョ『!…起きたか。』


A『…うん……おはよ…。』


ジョ『おはよう。』






蛇に咬まれた翌日、私は目を覚ました。


真っ白なベッドのそばに、優しい笑顔で微笑みかけてくれるジョットがいる。






A『…アレ…は?』


ジョ『…然るべき対応をしておいた、安心していい。』






アレとは、毒蛇のこと。


蛇って名前知らなかったからね…。



然るべき対応とは、その時の私は知るよしもないけれど。





ジョ『苦しくはないか?』


A『…うん。大丈夫。』



ジョ『……嘘はつくなと、教えただろう?』


A『う…。』





いつも嘘をつけばバレてしまっていた。


分かっているけれど、心配をかけたくなくて、また嘘吐きになってしまう。





A『まだ…少しだけ、熱い…。』


ジョ『熱い?』


A『体が……ほてる…?してる。』


ジョ『熱が残ったのか…。
解熱剤をもらってくる、少し待っててくれ。』


A『…ん。』






ジョットが出ていった数分後、私に睡魔が襲って来た。


幼い私は、欲求に勝てずに瞳を閉じる。







A『…ジョット…。』





貴方の名前を呼んで。

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桜歌(プロフ) - 本編で予告していたとおり、新しく番外編追加しました〜〜。ちなみに更新したつもりで出来てませんでしたね…ゴメンナサイ (2018年9月26日 23時) (レス) id: ba9312f4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» えっと…こんな感じにしてみました!いかがだったでしょうか?短編とかあんまり書かないんで、不満とかあったら言ってください (2017年4月1日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» ありがとうございます!骸のお話ですね。わかりました。何とか試行錯誤してやってみます! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして!とても面白いです!骸のお話とかって書けますか? (2017年3月31日 21時) (レス) id: 53ac7d2e58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜歌 | 作成日時:2017年3月30日 10時

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