スレチガイ想い愛.2 ページ35
A『ジョッ、ト……。』
ジョ『大丈夫だ…すぐに良くなる…。』
力の入らない当時の小さな私の手を握るジョット。
確証のない慰めに、それでも私は嬉しかった。
ﾊﾞﾝｯ!
D『…Aは……！』
エレナ『っ……あぁ…A……ごめんなさい、私がちゃんと見ていれば…。』
ジョ『…エレナのせいじゃないさ。誰も気づかなかった…。』
まだ、エレナはそこにいて…。
皆が、Dを憎んでいなかった時…。
悔しそうに、握る手に力を込めて、眉間に皺を寄せるジョット。
ボヤッとする景色の中で、その顔ははっきりしていた。
D『…Aを襲った蛇は、捕らえたそうです。
明らかに、この辺りに生息している毒蛇ではなかったと…。』
ジョ『つまり…。』
D『なんらかの理由で、誰かが、故意に放ったのだろう、ということです。』
淡々と口にするDも、その声に怒気を含ませていた。
ジョ『…今すぐ見つけだす。
みんなを集めてくれないか。』
エレナ『…ええ。分かったわ。』
ジョ『……A。少し待っていてくれ。』
私の小さな手から、ジョットの大きな手が離れる。
無くなった温度に、私は…──
A『──…ジョット…。』
ジョ『……。』
一度だけ、彼の名前を呼ぶ。
A『…独りは……嫌、だよ…。』
ジョ『……大丈夫だ。』
その時、ジョットがどんな顔をしていたのか、見ておくべきだった。
…どんな覚悟を、心に秘めているのか、気付くべきだった。
手放すことが、私の幸せなんて……そんなわけ、ないのに。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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桜歌(プロフ) - 本編で予告していたとおり、新しく番外編追加しました〜〜。ちなみに更新したつもりで出来てませんでしたね…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ (2018年9月26日 23時) (
レス) id: ba9312f4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» えっと…こんな感じにしてみました！いかがだったでしょうか？短編とかあんまり書かないんで、不満とかあったら言ってください (2017年4月1日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» ありがとうございます！骸のお話ですね。わかりました。何とか試行錯誤してやってみます！ (2017年3月31日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして！とても面白いです！骸のお話とかって書けますか？ (2017年3月31日 21時) (レス) id: 53ac7d2e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜歌 | 作成日時：2017年3月30日 10時
