鉄帽子の遣い様は"偽り"を愛す <番外編>

スレチガイ想い愛 ページ34

Aside





ツナ「そういえば…。」


A「ん？」



ツナ「Aってなんで蛇が嫌いなの？」



A「え……。」






突然始まった、蛇の話。


…なんで、嫌い……か。






A「…んー……と。」


ツナ「うん。」



A「小さい頃、毒蛇に咬まれたことがあって…。」


ツナ「え！？」






まだ、その時は毒に耐性がなくて。


熱も下がらないし、心臓は締め付けられるみたいに苦しいし、目の霞みも酷くて。






A「……。」







……そういえば……ずっと側に居てくれたな。






A「(ね、ジョット…。)」




〜〜
幼少期…─


〜〜





ジョ「A……。」


A「はぁ……は…ぁ。」



ジョ「治りそう、なのか…？」


医師「かなり危険な状態です。
こんな小さな子供がここまで耐えられる方が、奇跡ですね…。」





近くの森で遊んでた僕……ううん、この時は"私"だ。


私は、そこで大きな蛇と遭遇した。






A『……？』






当時は、蛇なんて知識もなかったから、変な物、くらいにしか思えなかった。


なんなら、手掴みしてやろうとか思ってたっけ。




A『わっ…！』







けれど、その蛇は私の小さい体に絡み付いて、強く締め付けた。



そして、無防備に晒される私の肌に…─









ｼｬｰｰｰｰｯ









A『…っ……！？ぁ"……く…っ。』


ジョ『？……っ！？どうしたA…！？』






そして、私はジョットに抱き抱えられ、優秀なお医者さんに治療を受けた。



ここまで耐えられるのは、もはや奇跡だ、なんて。


…もう、この時から私は壊れてたのかな。

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