鉄帽子の遣い様は"偽り"を愛す <番外編>

絆.2 ページ25

花「…それで？どーするの？浴衣。」


A「え…？
………そうだね…………コレ、かな？」

花「あら、いいじゃない。」




僕が手に取ったのは、白い布地に紫の花が散らばる浴衣。

……なんとなく、気に入った…かも。




花「浴衣はあっさり決まったのに、水着はあんなに嫌がるなんてね。」

A「露出多すぎなんだよ…。二人が選んできたのは。」

花「隠すのが勿体ないと思っただけでしょ？」




それが一番メイワク。

僕は日焼けしたくないのに…。

肌がボロボロになるのだけは避けなければいけないもん。




A「(…あの人に相談しよ。なんとかしてって。)」




今、知られてはいけない。

僕とあの人達だけの…大きな秘密。




京子「あ、そうだ。A、この日焼け止めあげる。」

A「？日焼け…止め…？」

花「それも知らないの？」




うん、知らねーな。←

ん？京子、いつ帰ってきたの。




花「うーん…なんて説明すればいいのかしらね。」




多少考える素振りを見せてから、僕に説明してくれる花。


紫外線を遮断してくれるんだってさぁ。

…今はずいぶん便利な世の中になっちゃったんだね。




京子「Aの肌せっかく白くて綺麗なのに、焼けちゃったら勿体ないよ。」

A「あ…ありがとう…。」




半強制的に渡された日焼け止め。

まあ…少なからず肌がボロボロにならなくなるんなら……いっか。貰っとこう。



花「あーあ、私も予定空けとけばよかったなぁ。」

A「え？…花は来ないの？」


花「あんまり興味なかったんだけど……あんた達となら、楽しいかったかもね。」




ええー…花とも一緒に行きたかった…。

……あ、でも水着で弄られなくて済む。




京子「ハルちゃんも居るし寂しくないよ？」

A「(そのハルちゃんとやらは誰なんですか。)」←まだ会ったことない

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