ホントの気持ち.8 ページ18
雲雀side
A「僕には、こんな事しか出来ないんです。…それじゃあ。」
そう言って帰っていったあの娘。
その目には、確かに涙の後があった。
雲雀「(ことごとく呆れる。)」
キスを落とされた頬に手を当て、あの女のバカさ加減を考える。
泣いてたくせにそれを隠して、それが何になるんだろう。
リボ「よっ。ヒバリ。」
雲雀「…赤ん坊、余計なこと言ってくれたみたいだね。」
リボ「仕方ねーだろ。」
いつの間にか現れた赤ん坊に目を向け、少しの苛立ちをぶつける。
雲雀「……。」
リボ「じゃあなんだ。お前はアイツと険悪なままでいるつもりだったのか？」
雲雀「…それであの女が泣かないなら、それでもいい。」
リボ「……ったく、素直じゃねーな。」
これは、本心だ。
あの女の涙には、いつもの何か隠している雰囲気を感じられない。
だからこそ、分かりやすいのかもしれないけれど。
雲雀「…泣いてたかい。やっぱり。」
リボ「……だろーな。」
雲雀「…僕の行動は、意味なかったのかな。」
猫を抱き締めながら泣くあの娘を想像する。
……ほんと、一人で泣く意味がどこにあるんだろうね。
リボ「そんな事ねーぞ。Aの心は少なからず変わったはずだ。
……笑ってたぞ。アイツ。」
雲雀「！……そう。」
少しだけ安心した。
…やっぱり僕は、あの女に嫌われたくはないみたいだ。
雲雀「…好き……なのかもね。」
リボ「ん？なんか言ったか？」
雲雀「……気のせいだよ。」
…僕は、この選択を後悔しないよ。
まだ、言うつもりはないけどね。
………誰にも、悟られるつもりだってないよ。
"ホントの気持ち"は、決まってる。
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桜歌(プロフ) - 本編で予告していたとおり、新しく番外編追加しました〜〜。ちなみに更新したつもりで出来てませんでしたね…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ (2018年9月26日 23時) (
レス) id: ba9312f4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» えっと…こんな感じにしてみました！いかがだったでしょうか？短編とかあんまり書かないんで、不満とかあったら言ってください (2017年4月1日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» ありがとうございます！骸のお話ですね。わかりました。何とか試行錯誤してやってみます！ (2017年3月31日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして！とても面白いです！骸のお話とかって書けますか？ (2017年3月31日 21時) (レス) id: 53ac7d2e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜歌 | 作成日時：2017年3月30日 10時
