ホントの気持ち.4 ページ14
A「………え?」
捨てる…?
A「な、んで…?」
雲雀「……君が知らなくてもいい話だよ。」
A「!そんなので納得するわけないでしょ?」
あの子はずっと鳴きながら助けを求めてた。
寒かったはずなのに、辛かったはずなのに。
ずっとずっと、愛しい飼い主をその場で待ってたんだ。
………そんな仔猫を、また捨てろっていうわけ?
…………どう、して…?
A「…帰って。」
雲雀「……だから((A「帰れ!!!」………。」
怒気を隠す余裕なんてなかった。
ただ、何も分かってない雲雀サンに腹が立っただけ。
A「帰れ帰れ帰れ!!!」
雲雀「…わかったよ。」
雲雀サンの方を一度も見ずに突き放すような言葉を投げた。
小さく返事をしたあと、いつの間にか雲雀サンは消えていた。
A「………バカ。…僕の、バカ。」
その後は、ポロポロと無意識に流れる涙を、ただ拭いていた。
──その時、気づいてれば、よかったのに。
あの仔猫が…───
〜〜
翌日
A「けほっ…ごほっ………。」
案の定、風邪をひいてしまった。
熱があるし、頭も痛い。
猫「にぃ……。」
心配してくれているのか、仔猫もうかない顔で僕を見ていた。
A「………はは。大丈夫だいじょ……げほっ……。」
"大丈夫"さえ言うのも苦しいほど風邪は悪化しているらしい。
今日はおとなしく寝る………つもりはさらさらないんだけど。←
A「…なんか雲雀サンの思うつぼになっちゃいそうで、やだなあ。」
休むって連絡入れずに今日はサボろう。うん。
今は幻覚作れる余裕もないし。
A「ぅあ〜………頭いだい〜。」
そう言いつつも、何か食べようと思い、キッチンへ行く。
仔猫にも餌あげないと…。
A「って…ん?猫どこいった?」
さっきまで僕のベッドの近くにいたはずなのに。
A「…まぁ、お腹空いたら出てくるよね。」
そう考えて、重い足をキッチンに踏み入れた。
…そして…───
A「………………え?」
…さっきまで、僕の側にいたはずの仔猫が、倒れていた。
……息も……して、いなかった。
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桜歌(プロフ) - 本編で予告していたとおり、新しく番外編追加しました〜〜。ちなみに更新したつもりで出来てませんでしたね…ゴメンナサイ (2018年9月26日 23時) (レス) id: ba9312f4a4 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» えっと…こんな感じにしてみました!いかがだったでしょうか?短編とかあんまり書かないんで、不満とかあったら言ってください (2017年4月1日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
桜歌 - ゆうさん» ありがとうございます!骸のお話ですね。わかりました。何とか試行錯誤してやってみます! (2017年3月31日 22時) (レス) id: 64520691b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - はじめまして!とても面白いです!骸のお話とかって書けますか? (2017年3月31日 21時) (レス) id: 53ac7d2e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜歌 | 作成日時:2017年3月30日 10時