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次の日、沢山無一郎の血を摂取したおかげで身体の調子が良かったAは、笑顔の無一郎に目の前に広げられる、様々な器具たちに表情を引きつらせる。


「昨日、せっかくAがいいよって言ってくれたのに何もしなかったこと、やっぱり後悔してね?」
「っ、今日はやだ…」
「駄目。いい子にできたら、好きなだけご褒美あげるから」


ちゅっと啄むように口付けられて、すぐに離れていく無一郎の唇から感じる甘い香りに、Aは強く拒めず不安げな瞳を無一郎に向ける。


「その顔も可愛いね」


優しく微笑んでAの頬を撫でる無一郎は、まるでAのことを心から愛しているとでも言いたげなのに、その手に掴まれている怪しげな器具に、Aは身体を固くして無一郎を見つめ続ける。


「…いっ、」


来ると分かっていても、与えられる痛みにはいつまでも慣れず、Aは痛みに身体を震わせる。


「痛い?もう少し我慢してね」


痛みに耐えるAの表情を、頬を染め目を細めじっと見つめる無一郎は、だんだんと強くなっていく痛みを分かっているかのように、「これで最後だよ」とAに口付ける。


「んんっ、」


無一郎が言った通り鋭い痛みを感じたかと思うと、ほんの少しだけ痛みはやわらいで、Aは口の中に広がる甘みに痛みよりも嬉しさが上回る。


「っあ、やだもっと、」
「じゃあ、次はこれね?」


早く蜜が欲しくてこくこくとAが何度もうなづくと、嬉しそうな表情をみせる無一郎が、Aが待ち望んでいたものと痛みを同時に与える。


「んっ!」


我慢できないほどの痛みに思わず逃げようとするAを抱き寄せて、無一郎は「いい子にしてて」とAの内ももを撫であげる。


「やだっ、いたい…!」
「…じゃあ、こっちにもご褒美あげるから。…我慢、しよう?」
「あっ、」
「Aは、気持ちいいこと好きだもんね?」
「ぅあ、すきっ」
「ふふ。僕も、可愛い子は好きだよ」


奥を抉るように動かされると、痛みは一気に甘い何かに変わって、いつの間にか、Aの口から漏れる声は痛みを我慢するものではなくなっていた。

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チーズ(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!そして嬉しいお言葉までありがとうございます!!これからも沢山ニヤニヤしていただけるように頑張ります!(笑)よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - 控えめに言って最高です!いつもニヤニヤしながら読んでいます、これからも無理せず頑張って下さい!応援しています(≧∀≦) (2020年11月3日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!最高すぎるだなんて、嬉しいです!ちょうど更新しましたー!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月3日 19時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 最高すぎます!!更新まってます! (2020年11月3日 19時) (レス) id: 194af2ccd7 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - ????なしさん» コメントありがとうございます!神!?なんと有難いお言葉、、!!頑張って書きますので、これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月2日 20時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月20日 19時

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