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「お食事の時間ですよー」
「わぁぁ!待ってましたー!お腹空いたよーっ!」
「善逸、うるさいぞ。他の人もいるんだから」
Aたちが入る前から騒がしかった部屋はAたちが入ったことによって更に騒がしくなって、元々一人っ子だった上、以前寝食を共にした青年の屋敷では歩く足音一つで注意されたりしたAにとっては、衝撃的な光景で思わず圧倒されてしまう。
「!…まってまって…初めて見る子がいる!しかもめちゃくちゃ可愛いいい!あのあの!俺と結婚してく」
「この方はもう結婚しています。しかも新婚さんです」
「えええ!!そんなぁぁ!!」
うるさい。とにかくうるさい。
それしか考えられないAは、愛想笑いすら浮かべる余裕もなく、意味不明なことを言ってくる少年を避けるようにして、穏やかな笑みが印象的な赤髪の少年の前にお膳を置く。
「ありがとうございます。…あの、善逸がすみません」
「…いえ…」
そこでようやく笑みをみせたAに、横から「えええ!炭治郎だけずるい!!俺にも微笑みかけてよぉぉ!!」とまたうるさい声が聞こえてくる。
「うるさいぞ善逸!この方は人妻だとアオイさんが言っていただろう!そんなことよりも早く、ご飯を食べて薬を飲みなさい!」
「ひぃぃっ!炭治郎が怒ったぁぁ!」
一から十までうるさい善逸をゲンナリした表情で見るアオイを見て、Aはこれが日常茶飯事の光景なのであると悟り苦笑いを浮かべる。
「…あの方は、何故あんなにも荒れ狂っているのでしょうか…?」
「本当、なんでだろうね…」
基本育ちが良いであろう千寿郎の目にも善逸の様子は異様なものに映っているようで、そんなことをAと囁き合ったあとで、Aと千寿郎は二人でそそくさと大部屋を後にした。
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チーズ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!期待に添えるように頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - よもぉぎさん» コメントありがとうございます!無限列車に乗車したんですね!私まだなんですー!煉獄さん現実に来て欲しいですよね、、更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 読ませていただきました!!煉獄さんがイケメン過ぎるし千寿郎は可愛くて お話が更新されるのを楽しみにしてます(*´ω`*)更新大変だと思いますが、無理せず頑張ってください☆ (2020年11月4日 8時) (レス) id: 010b0b49eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぉぎ(プロフ) - はわぁ...素敵すぎます〜!!煉獄さんから愛されるなんて話数を積む事ににやけが増していきます!!無限列車にも乗車したんですがどれほど煉獄さんが現実にいたらと思ったんだろう。。更新頑張ってくださいー!!! (2020年11月4日 7時) (レス) id: 990295e7ae (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - パプピーマン。さん» コメントありがとうございます!好きすぎるだなんて嬉しいです!口角が富士山!言い回しが上手すぎて思わずクスッと笑ってしまいました、、!!関係ないですけど、今の季節の富士山はめちゃくちゃ綺麗ですよね〜(笑)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年10月30日 11時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月8日 14時