魔法騎士団入団試験 ページ3
金色の夜明け団アジト。
広い廊下には、小走りに駆けていく足音が響く。
団員であるAは、先程終えた任務の報告をしに団長のもとへ向かっていた。
「ウィリアムさん！任務の報告を……って、どこかに行くんですか？ランギルスくんも一緒に」
「今日は魔法騎士入団試験の日でしょ。忘れたの？」
「………あっ！！」
若干嫌味も含めて言ったのは、副団長のランギルス・ヴォード。
それを真面目に受けとった彼女。
この異様な光景はもう慣れた団長のウィリアム・ヴァンジャンスは温かい目で見ていた。
任務の報告をまとめた書類を渡したAは、わくわくした表情で2人に言った。
「今年の魔法騎士団入団試験、私もご同行させてください！」
「………」
「何で渋るんですか」
「君が行くと他の団長達が色々言ってくるからね…」
「ええー……」
Aは外に出て団長達に会うたびに自分の団に入らないかと口説かれる。
風魔法の使い手自体は沢山いるが、攻撃魔法と回復魔法を使えて、尚且つ一等上級魔法騎士である彼女は重要性が高い。
「今年は面白い新人がいるとかいないとかいるとか」
「どっちだよ。
……まあいいんじゃないですか、今回くらいは」
「ランギルスくん…！」
「もし心配するようなことがあったら僕が削ります」
「ランギルスくんが物凄い物騒なこと言った気がします笑ってないで止めてくださいウィリアムさん」
ランギルスは空間魔法の使い手だが、空間移動の他にも攻撃方法として空間ごと削り取ることが出来る。
団長レベルの人達なら大丈夫だろうが、それよりも心配なのは一般人の命である。
そのためAは全力で止めようとした。
口に手を添えて少し考えたウィリアムは、しばらくして口から手を放し、Aへ視線を向けた。
「…滅多にない君のわがままだ。一緒に行こう」
「！やった！」
こうして3人は、アジトを出て入団試験会場へ赴いた。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
