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「あ〜今思い出したらクッサいわ〜」

「………」







この話を聞いた私でさえ少し、そう思ってしまう。そんなセリフをさらりと言ってしまうのは、きっと純粋で真っ直ぐな彼だからこそだとも思うけど。









「…えっと、とりあえず……ありがとうございました」

「ん?惚気か」

「違います、……働く事とか………この世界の事、ユーキに教えてくれて…私はそういうの、教えなかったっていうか……教えてあげれなかったから…」

「……お姉さんもちゃんとあいつに教えてあげれた事あるで」









何を…?と思い吉野さんの顔を見る。目が合うと、吉野さんはフッと笑って人差し指を立てた。









「愛」









………







「……………ぶっ」

「おい!!笑うな!!」








我慢できず思わず吹き出してしまった。まさか大真面目な顔でそんな事を言いだすと思っていなかったから。お腹を抱えて笑っていると、吉野さんも笑った。私もちゃんと、教えてあげられていたのかな。



しばらく笑っていると、どこからかバタバタと足音が聞こえる。吉野さんもその音に気付くと、来たな〜と笑みを浮かべた。









「晃一!!!Aは?!Aもう帰っちゃっ、」









リビングの引き戸が勢い良く開いてユーキが飛び出してくる。ユーキは私の顔を見るとぱあっと顔を輝かせた。








「ちゃんと迎えに来てくれたでー」

「A〜〜!!!」








思いっ切り抱き着かれバランスを崩しかけた。久しぶりに手を回した彼の背中が少し逞しくなったのは、気のせいだろうか。








「そいつ、ちょっとは頼れる男になったと思うで」








私達を見てそう言った吉野さん。




私に抱き着いたまま離れない、泣きそうな彼は一見頼りなさそうに見えるけど、この暖かい腕が変わらないことに安心した。








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エリンギプール(プロフ) - 続きが気になります! 大変だとは思いますが、更新待ってます! 頑張ってください (12月15日 23時) (レス) id: b1e7a3c80b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2018年10月10日 23時

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