私にとっても、あなたは ページ43
_「今日はお疲れ様ー!」
キ「お疲れ、まぁじで楽しかったわ…」
「キヨくんはイベント久々だったもんね!」
キ「しゃるとはこの前もイベントあったもんな」
2人“の“家に帰宅してからお風呂に入り冷蔵庫にあるお酒などを取り出す。キヨくんは飲まないからお酒ではないけど。お酒を飲んでテーブルに缶を置いた。
「やっぱりみんなと会うのは楽しいもんだねぇ」
キ「なんか今日しゃると特にいきいきしてた」
「ほんと?嬉しい!」
今日のイベントはトークももちろん、踊りもバリバリに踊った。正直めちゃくちゃ楽しかったし、コラボの踊ってみたも出来たから嬉しかった。
「キヨくんも、実況良かったよ!カッコよかったし」
キ「まじ?嬉しいわ、頑張ったかいがある」
「やっぱり私にはキヨくんしかいないなぁって」
キ「…!!…可愛すぎだろ、俺の推し」
キヨくんは私のことをぎゅっと抱きしめてくれる。シャンプーのいい匂いがする。まぁ私も同じだけどね?
「本当に心の底から思うの。キヨくんにはいつも助けられてばっかりで、私は何も出来ないなぁって。」
あの時もそうだった。思い出したくはないけど、佐倉先輩に襲われかけた時、キヨくんの助けがなかったら…そう考えるだけでぞっとする。
キ「そんなわけない。俺は今、しゃるとに支えられてるから動画も投稿できてんの。会社もやめてもらって家に居てもらってるから動画編集も集中して出来る」
「…うん」
キ「だから、何も出来ないなんて言わないで。」
キヨくんの表情はどこか儚げで、今にでも消えてしまいそうだ。その表情が見たくなくて、落ち着かせるように私は彼を強く抱き締め返した。
「そうだよね、ごめん。キヨくんのためになれてるなら嬉しいよ。いつもありがとね?」
キ「こちらこそありがとう。しゃると。」
「…なんかこの感じも久しぶりだねぇ…」
私は何気にこの甘い感じの雰囲気が好きだ。私しか見ることの出来ない甘くて優しい表情。その普段は見せないようなふにゃってした顔も、大好き。
キ「A、こっち見て」
ふにゃってしていたはずの表情が切り替わり、真剣な顔つきになった彼もまた、めちゃくちゃかっこいい。
そんなことを考えていると、唇を奪われた。
キ「…ねぇ、したい。」
「んふふ、言うと思ったよ笑」
断る理由もないので、私はそのまま彼に身を委ねる。カッコイイけど可愛い。私にとってもあなたは推し。
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作者名:まい | 作成日時:2020年12月12日 19時