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「わたし、この国がキライだ……」
その言葉に前を歩いていたユリウスは足を止め、振り返った
「………どうしてだい？」
そんな悲しい顔をさせたかったわけじゃない…………でも、
「守りたいと…思えないっ………」
「A…」
まだ背が低かった私のためにユリウスは目線を合わせるため屈んでくれた
「…生まれた場所が違うだけで
冷たい目で見られる。馬鹿にされる」
街で泣いている女の子がいた
怪我をして蹲っている男の子がいた
誰も…
手を差し伸べなかった
いや、それだけじゃない
汚らわしい、と
早くこの街から出て行け、と
そんな言葉が聞こえてきた
彼等が “下民” だったから_______
そんな姿が昔の自分と重なった
「生まれた場所がそんなに大事かな？王族や貴族であることがそんなに偉いのかな？」
私の言葉にユリウスはさらに顔を歪めた
“なぁに？このコ…汚いわぁ”
“両親はどこへ行ったんだ。早く連れて行け”
“ひとりなのかしら？”
“下民でしょう？可哀想だとも思えないわね”
“““目障りだ。さっさと消えろ”””
あなたに出会っていなければ
私はきっと…
俯いて固く拳を握っていた私の手を
大きな頼れる手が、ギュッと包み込んだ
顔を上げると、強くて優しい目が
私を見据えていた
「今は………
今のこの国は確かに間違っているかもしれない。けれど、」
その目は、とても真っ直ぐで
「私はきっと変わると信じている」
とても、眩しかった……
「私が、変えてみせる。君が、
Aが守りたいと思える国を、
差別や憎しみのない国を、
誰であっても
そこに暮らすみんなが笑いあえる
自由な国を、
きっと、つくってみせる」
「ユリウス……」
……私は
この人の為なら、戦える_________
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作者 - ミーさん» 私も大好きです！強くてカッコよくて可愛くて！ホント、最強です (2019年3月2日 17時) (
レス) id: 03ae4616c6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - シルバーウルフさん» 私の独断と偏見です 笑 実際はすぐに寝てしまいそうですけどね… (2019年3月2日 17時) (レス) id: 03ae4616c6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ツバサさん» リクエストありがとうございました！ (2019年3月2日 17時) (レス) id: 03ae4616c6 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - リリィさん» ありがとうございます！とても嬉しいです……！ (2019年3月2日 17時) (レス) id: 03ae4616c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - ユリウスさん大好きなので、お話あって嬉しいです! (2019年2月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッパ | 作成日時：2018年4月5日 18時
