第23話〜全国大会〜 ページ25
「咲美？
何かあったやんね？」
あれから数日、
ついに明後日には待ちに待った全国大会。
咲美の活躍により
難なく全国大会の切符を手に入れた立海は
明後日に向けてさらなる練習を積み重ねた。
そしてその帰り道。
変な緊張感を持った咲美に琴が話しかけた。
「え？」
「なんだか、肩に力が入ってるんよ。
明後日の試合緊張してるやんね？」
「……えぇ、まあ…そんな感じです。
明後日の試合には
姉妹や幼馴染が見にくるものですから…
恐らくそのせいですね。」
「へえ！咲美の家族〜！
うち、会ってみたいやんね！」
「ふふっ」
本当はここ数日八神たちからの非難する言葉が飛び、少しばかり戸惑っているだけなのだが
心配をかけたくない…というか関わらせたくないという一心で咲美は何とか誤魔化す。
きっと姉妹や幼馴染にはバレるだろうけれど
それまで何とか持たせないと行けない。
咲美の中で幼き頃から築き上げた思いが
また復活し彼女の気は重くなるものの
“あの時に比べたら…”とその思いを打ち消す。
「咲美！明後日頑張るやんね！」
「はい」
ーーーーーーーーーーーーー
そして、全国大会当日
東京へ数ヶ月ぶりに訪れた咲美は
少し懐かしさを感じながら辺りを見渡す。
「そう言えば
咲美ちゃんは東京出身だったけ？」
「はい。生まれは違いますが
東京の稲妻町で育ちました。」
「稲妻町！？
はーっ、サッカーの聖地で育ったわけね。
そりゃ強いわけだ」
氷野と高石により茶化される咲美に
レギュラー陣は苦笑を漏らした。
約2ヶ月という短い期間だが
咲美の実力と謙虚(すぎる)性格と容姿から
レギュラー全員に甘やかされすぐに仲良くなった。
「でも、咲美の実力なら
雷門でもよかったんじゃない？
雷門も強豪だし…」
「雷門も考えてたのですが…
他の“世界”も見てみたくて立海に来ました。」
「なーる。
そりゃ真面目な判断だね」
「ふふっ
(今日がその“日本の女子サッカー”を見る
大事な試合……必ず勝つ…けれど……)」
『アンタ、本っ当に気にくわない！』
「……すみません、八神さん…」
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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