第4話〜父親〜 ページ6
〜入学式1日前〜
「お父様！」
「よ、久しぶりだな咲美。」
立海の入学式1日前。
咲美が住んでいる家に彼女の父親である
彪狼黒也こと鬼瓦
鎖月は国際警察であり、
常に世界中を飛び回っている多忙者。
それ故に家に帰って来る時は少ないが
誰よりも家族思いで、子供や妻、親戚が出るイベントには必ず行くのだ。
今回の入学式も例外ではなく、
愛娘のため多忙の中日本に帰国してきたのだ。
「京介は帰ったのか？」
「あ、はい！
次のリーグに向け練習を続けるとのことで
説明会から3日後に東京の方に戻りました。」
「そうか。
……あいつ、無理してなかったか？」
「はい。
私からも無理しないよう
釘を刺しておきました」
「(釘を刺しておいても
あいつはすぐに無理すると思うがな……)」
鎖月は日本代表として活躍する弟を思い
苦笑を浮かべると咲美の頭に手を置いた。
「！」
「ありがとな。」
「い、いえ！お礼を言われることは…！」
「相変わらず謙虚だな。
さ、明日は入学式だしさっさと飯食って
風呂入って、寝るぞ」
「は、はい！」
咲美にとって父との思い出は少ない。
だがいくつになっても目標を掲げ
それに向かって突き進む彼の姿は勇ましく、
頼もしい存在。
正に一家の大黒柱というものであり
咲美は優しく、時に厳しい父が大好きなのだ。
だからこそ、
将来は父のような国際警察になろうと思え
咲美は立海へ進んだのだ。
〜オマケ〜
「そういや
咲美はなんで氷帝に行かなかったんだ？」
「え？」
「咲美の学力なら
氷帝でも楽に入れただろうに。
それに雷牙や彪、月弥がいるだろ？」
「……例えお兄様や月弥さんがいても
私は嫌ですよ、あんなボンボンが集まるボンボン学校だなんて……」
「……あ、うん。
愚問だったな……」
「？」
彪狼咲美(12歳)
庶民育ちの金持ち嫌いは
今でも健在である。←
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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