第37話〜幸村の想い〜 ページ40
11−1
立海の圧勝で終わった試合に
聖美は満足気に笑って
唖然としている幸村を見た。
「どうだい、幸村。
うちの姉さんは強いだろ」
「…あぁ…
改めてみると…すごいね…」
「あははっ！良い反応だねっ！
でも咲美の強さはこれだけじゃ止まらないよ。
あの子はまだ真の強さを出してないからね…」
「！……まだ、本気じゃないってことかい？」
「そういうこと。
さて、私は行くとしようかね…
お前はどうする？咲美の元に行くかい？」
「…あぁ、そうするよ。
ありがとう、豪炎寺さん」
「どういたしまして。
それじゃあね、咲美のことよろしく。」
聖美はそれだけ言うと
幸村を置いてそこから去った。
“咲美は健気だから
早いとこ奪っちまいな。”
すれ違い様にそう言って…
「(わかってるよ、豪炎寺さん。)」
そしてそれを受け取った幸村は
勝気な笑みを浮かべて
みんなと笑いあっている咲美を見つめる。
初めて会った時から
彼女から目が離せなかった。
“儚げで花のような少女”
最初こそそんな印象を受けたが
いざ勝負事になれば獣のような鋭さを持つ少女となりチームに貢献している。
その事を知った幸村は彪狼咲美という少女に
さらに惹かれ想いを募らせた。
「(君は本当に…
どこまで俺を夢中にさせるんだい？)」
もう止められない。
もう抑えきれない。
伝えてしまいたい。
「(けど、まだだ。
まだ伝える時じゃない。
今伝えても彪狼さんを戸惑わせて
試合に悪影響を与えてしまうかもしれない。
落ち着け精市。
伝えるのは全国大会が終わって
お互いが落ち着いた時でいい。)」
高鳴る鼓動を何とか抑え
幸村は咲美の元へ向かった…。
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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