fake love ~six~ ページ7
Noside
Aたちの通っている赤塚高校には生徒たちがお昼を食べたり放課後に遊んだりする中庭のような場所があった。
しかし、真冬の今そこで昼を過ごす生徒などいなかった。
彼らを覗いては。
「松野くん、寒くないの」
彼女の肩につくかつかないかくらいの茶色い髪が冷たい風に揺れた。
六つ子のことを心配しているようだったが、スカートと白い短い靴下の間から見える素足は長ズボンを履いている彼らからすればそちらの方が寒かった。
お「おう、寒さには強いんだよ。
っていうか、そんなガクガク震えてんのによく外に来ようと思ったな」
「...昨日言ったこともう忘れたの?」
か「でも、お前が風邪ひいたら大変だろ?」
心配そうな眼差しでカラ松はAを見つめた。そんな彼に昨日のイタイ彼の面影はない。
「いいよ別に。
それより、一緒に食べていい?」
と「無論、いいよ!僕の隣りおいでよ」
トド松はポンポンと自分の隣を叩いた。Aはそれに従いトド松と十四松の間に座った。
じ「あれ?Aはお弁当じゃないの?」
「うん。作るの面倒だし...皆は自分で作ってるの?」
よく見れば皆のお弁当は中身がそれぞれ違う。トド松はサラダやご飯や栄養バランスのよい内容だが、他の兄弟はほとんど肉だ。
ち「ううん。母さんがそれぞれに作ってるんだ。僕らはそんな器用じゃないよ」
苦笑いしながらチョロ松が説明した。
「そっか...いいね。お母さんが作ってるんだ」
それを聞いた彼女はどこか羨ましそうに呟いた。
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リティア - 最後まで楽しく読ませていただきました。とてもうまく作られてすごいなぁと思いました。これからも頑張ってください!(o^^o) (2017年1月5日 20時) (レス) id: 52702a7436 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ - あれっ,,,,,,おわりになってるんだけど,,,,,,なぜ?(´;ω;`) (2016年8月16日 1時) (レス) id: 155707eb9a (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
スターシューター(プロフ) - よみるら☆83猫さん» 面白いですか!?ありがとうございます!! (2016年2月28日 17時) (レス) id: 71d0661177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真水 | 作成日時:2016年2月23日 18時