fake love ~twenty~ ページ21
貴方side
ユ「最後まで騙されちゃって、バカだね君」
連れてこられたのは人気のない建物の裏。壁に押し付けられ、身動きが全く取れない。
ユ「もっと警戒しなきゃダメだよ...君みたいな子を狙う人たくさんいるんだから。
...例えば、俺とかね」
ユウキさんは私の腰と頭に手を回し、優しく抱きしめる。しかし恐怖心のあまりその手を振り払うことができない。
ああ、なんでこんなことに_____
あの時、一松くんのこと待ち続けてたら....
今更の後悔が私を襲う。しかしユウキさんはそんな私のことなど無視して顔を近づけた。
「....」
唇に冷たい感覚が伝わる。
あーあ...
キスってこんなに怖いものだっけな。
ユ「...あれ、泣いてるの...?」
自然と涙が溢れてくる。怖い...怖いのに力が入らない。
ユ「...まぁいいや...寒いけど我慢してね?すぐ身体の奥から熱くなるからさ...」
彼は私のボタンに手をかけた。
気持ち悪い、気持ち悪い...
....誰か助けてよっ.....
ガンッ
すると、大きな打撃音が聞こえてユウキさんが私に向かって倒れ込んで来た。
「....っ!?」
?「....大丈夫、A」
どうやら誰かに後頭部を殴られたらしき後がある。
...今、名前を呼ばれた。誰...?
?「遅れてごめん...」
「一松くん....」
それは一松くんで、十四松くんが部活で使っているらしきバットを手に持っている。
「あ、ありがとう...」
彼は酷く息切れをしていた。走って来てくれたのだろうか。そんな彼の姿をみて無性に安心して、再び涙が流れ出す。
い「えっ、ちょっ...」
「ごめんなさい...ごめんなさい。
怖くて....」
い「....俺もごめん。遅れるはずじゃなかったんだ...ただ女子ってどういう所に行ったら喜ぶのか調べてたら遅れちゃって...」
寒さのせいからか、彼の頬は赤く染まっていた。
「...うん、ありがとう」
い「...あ、その...
さっきアイツに...えっと...キスされて...」
「ん?...ああ...うん。
何、一松くん消毒してくれんの?」
い「ち、調子にのんな!!」
やっぱり一松くんは優しいや
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リティア - 最後まで楽しく読ませていただきました。とてもうまく作られてすごいなぁと思いました。これからも頑張ってください!(o^^o) (2017年1月5日 20時) (レス) id: 52702a7436 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ - あれっ,,,,,,おわりになってるんだけど,,,,,,なぜ?(´;ω;`) (2016年8月16日 1時) (レス) id: 155707eb9a (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
よみるら☆83猫(プロフ) - スターシューターさん、インフルになってしまいましたか!体を無理させないように休んでください。早く治るといいですね!お大事に^^ (2016年3月5日 7時) (レス) id: 4ba06239c0 (このIDを非表示/違反報告)
スターシューター(プロフ) - よみるら☆83猫さん» 面白いですか!?ありがとうございます!! (2016年2月28日 17時) (レス) id: 71d0661177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真水 | 作成日時:2016年2月23日 18時