【おそ松さん】これから六つ子を落とします【学生松】

fake love ~one~ ページ2

貴方side




「...ねぇ、好き」



隣で本を読んでいる彼に、小さな声で言う。



「えっ...は?」



色の違う上履きからして、彼は一年生だろう。


名前なんか知らない。...ただ、“言ってみただけ”



「私もその本好きなの。面白いよね。

...タイプなの。....だからさ、ね?」



耳元で囁けば、彼はたちまち顔を真っ赤にして小さく頷いた。


本なんか読まないし。タイプでもない。


けど...恋愛は遊びでしょ?別に、好きじゃなくてもいいよ。



「...じゃあ_____」



グイッと腕を引っ張り、唇を重ねる。何回も繰り返してきた行為で、恥じることなどなかった。


対照的にその彼は更に顔を赤くする。



「....ふふっ、可愛いね。

私は2年1組の湊川A。もう授業始まっちゃうから、バイバイ」



にこやかに微笑み、図書館を出る。


すると、さっきのあの顔が面白くなり笑いが止まらなくなる。



「本気にしちゃって、バカみたい。

さて、次は誰を狙おうかな」



______もう、誰も私のことをバカにさせないから。

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