35.観覧車 ページ38
昼食を食べ、まだ回ってないアトラクションに乗り、おやつにクレープを食べ
気がつけば時計は6時を回っていた。
『先輩、最後にあれ乗りましょ』
「遊園地、最後の定番って感じやな」
たたっと駆け足で観覧車に向かっていくAの後を追いかけ列に並ぶ。
園内で一番高い乗り物にわくわくを隠しきれないようで無表情の彼女の瞳はキラキラと輝いていた。
わかりやすｯ
『トン先輩何か笑ってません？』
「だってお前、わくわく隠しきれてへんで？わかりやすいわぁ」
ふふっと笑ってみせると少しむっと口角が下がりじとっとした目線を送ってくる。
『そんな事言うのトン先輩くらいですよ』
「せやろうな」
むしろ俺だけじゃなきゃアカンねん。
そんなやり取りをしている内に自分たちの番になりささっとゴンドラの中へと入る。
Aは初めて乗ることもありぎこちない動きをするもんだから、そこでも笑ってしまった。
『た、高いです。綺麗です』
「せやな」
窓に張り付いて外を見る彼女を微笑ましく見つめているとこちらの視線に気づいたのか、ハッとしたように座り直す。
「外見ててもええんやで？」
『トン先輩の視線が痛いので遠慮します』
「んははっ」
それでもチラチラと窓の外に視線を送るから「遠慮せんでいいよ」と言えばそれでも頑なに見ようとしない。
「わかった、じゃあ隣に座れば視線感じんやろ」
俺が立つと同時にゴンドラが少し揺れ、それにビックリしたのか腰掛けた俺の腕に軽くしがみついた。
「お前、お化け屋敷大丈夫なのにこういうのはアカンのか？」
『落ちたらどうするんすか…』
「そう簡単に落ちんわ！」
宥めるように何回か頭を撫でてやると落ち着いたのかするりと離れてしまう。
ちょっと残念…。
『トン先輩。今日はありがとうございました』
「楽しかったか？」
『はい、すっごく』
「じゃあまた来ような」
そう言うと、少し視線を彷徨わせてからこちらを見て「はい」とはにかんだ。
はいｯ！可愛いｯ！！
知ってた！！！
……………………………………
更新遅くなりましてすいません！
あ！！
実況動画更新したんでもし宜しければ見てね〜！
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キア - 絵､うま！！！！！！凄い好きです！！！！！！！！！！！！ (2023年1月16日 16時) (
レス) @page24 id: 7c5522a26f (このIDを非表示/違反報告)
にる - ネギ苦手なの同じだw (2022年11月26日 20時) (レス) @page10 id: e48cb6811b (このIDを非表示/違反報告)
ユーア - 絵がうまい！！！！しゅき！！！！！！！ (2022年7月26日 19時) (レス) @page25 id: af40610d13 (このIDを非表示/違反報告)
月空 - 絵が上手すぎて心臓発作起こすかと思った(゜ロ゜) (2021年12月12日 18時) (レス) @page24 id: c64fd91593 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - ェ好き結婚して←婚姻届いつ出す？← (2021年8月25日 19時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱまき
| 作成日時：2020年5月9日 20時
