22.あまりにも ページ23
それはそうだろう、怒って当然だ。
『でも次の日、私はヒロに呼び出されてユキミを虐めたんだろ。と突き飛ばされました。』
「は？」
『違うと言っても信じて貰えなくて、結局私が謝ることで解決したんです』
それからは我慢の生活でした。
『一緒に遊ぶのも帰るのも断りきれなくて…ずっと苦しかったんです。だから、高校になって2人が付き合うことになって…
とうとう失恋したんだって寂しくなりました…でも、
………やっと開放されるって思いました。』
あまりにも酷すぎる仕打ちについ拳を強く握りしめてしまう。
そのユキミという女にもヒロという男にも怒りが込み上げてきた。
『だから、さっき助けてくれて本当に嬉しかったんです。トン先輩が居てくれて良かったって
心から思いました。』
苦しそうに口角を上げるA
俺が見たいのはそんな笑顔ちゃうんよ
「よぉ、頑張ったな…これからは俺がいるから安心しいや…」
ブランコから立ち上がり彼女をふわりと抱きしめぽんぽんと背中をさすってやると、ふぇっと声が聞こえた。
『トン先輩ぃぃい…』
「おぉ、泣け泣け」
『ぐすっ、うぇっ』
不謹慎だが、俺の制服にしがみついてポロポロと涙を流すAを可愛いと思ってしまってる俺はきっともう重症なんだと思う。
「俺は、そんな女が何と言おうとお前を信じるからな」
『…は、い』
「安心し」
落ち着かせるように、宥めるように優しく頭を撫でると擦り寄ってくるからもうアレだ(？)
目を真っ赤にさせてる彼女をベンチへと引っ張り、俺の膝を枕替わりにさせ寝かせる。
それから濡らしたハンカチを目元へ当てた。
『過保護…』
「面倒みが良いって言ってくれん？」
『過保護』
「おい」
そろそろ日が沈む。
でももうちょっとこうしていたい
しかしなぁ、その2人をどしてやろうか…。
また、ああゆう事があっても嫌やしな。
いっそ近づかせないようにしたい。
Aを泣かせるようなことはしたくない。
「何かええ方法ないかなぁ…」
『トン先輩？』
「お、もう大丈夫そうか？」
『はい』
「じゃあ、帰ろうか。送ってくで」
はい、と言った彼女の口元は微かに笑っていた。
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キア - 絵､うま！！！！！！凄い好きです！！！！！！！！！！！！ (2023年1月16日 16時) (
レス) @page24 id: 7c5522a26f (このIDを非表示/違反報告)
にる - ネギ苦手なの同じだw (2022年11月26日 20時) (レス) @page10 id: e48cb6811b (このIDを非表示/違反報告)
ユーア - 絵がうまい！！！！しゅき！！！！！！！ (2022年7月26日 19時) (レス) @page25 id: af40610d13 (このIDを非表示/違反報告)
月空 - 絵が上手すぎて心臓発作起こすかと思った(゜ロ゜) (2021年12月12日 18時) (レス) @page24 id: c64fd91593 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - ェ好き結婚して←婚姻届いつ出す？← (2021年8月25日 19時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱまき
| 作成日時：2020年5月9日 20時
