1.実質失恋 ページ2
「トントンー！今日勉強一緒にやりたいから家に行ってもいいー？」
昼休み、チャイムが鳴ると同時にこちらに駆け寄ってくるのは幼馴染の左右崎(そうざき)ハルミ。
俺の、俺たちの好きな人
「おん」
もちろん断る理由はないので了承すると、彼女は嬉しそうに笑う。
「トンちー？俺達も一緒に勉強したいなぁ？」
…きっしょ
俺たちのやり取りを見ていた大先生がぬっと横から出てきて猫なで声で話だす。
「なぁ！俺もええやろハルミ！」
「シッマもー？うるさくしないでよ！？」
コネシマも参戦しわちゃわちゃと騒ぎ出す3人。
いつもの光景なのに
それを見ていると何だか苦しくて…
気づかれないようにそっと席を立ち屋上へと足を進めた。
最近どうにもこの気持ちを持て余している。
俺を選んでくれと願う反面、もし選ばれたとして本当に自分は彼女を幸せに出来るのだろか？
他のやつを選んだ方が彼女の為なのではないか
身を引いた方が…
という思いがぐるぐるしていた。
それが苦しくて辛くて、
それならいっそ蓋をしてしまおう
そんな気持ちを抱え屋上の扉を開け空を見る。
舌打ちしたくなるほど快晴
「初恋は実らんってホンマなんやね」
壁を背にしてずるずると座りこんだ。
「いっそ忘れたい…」
恋なんてしなきゃ良かった。
両手で顔を覆い俯く
涙は出ないが自分は今情けない顔をしているだろう
『泣いてんすか？』
ふと誰かの声が頭上から降ってきた。
え？上に誰かおんの？
目線を徐々に上げていくと、ひらりと靡くスカートが見える。
「え？」
『あ、泣いてなかった。良かったっす』
その女子生徒は安堵したようにホッと息を吐くと、ジャンプして自分の横に降りてきた。
「…危ないやろ」
『慣れてるんで』
そう言うと無表情のままストンと隣に腰を下ろした。
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キア - 絵､うま！！！！！！凄い好きです！！！！！！！！！！！！ (2023年1月16日 16時) (
レス) @page24 id: 7c5522a26f (このIDを非表示/違反報告)
にる - ネギ苦手なの同じだw (2022年11月26日 20時) (レス) @page10 id: e48cb6811b (このIDを非表示/違反報告)
ユーア - 絵がうまい！！！！しゅき！！！！！！！ (2022年7月26日 19時) (レス) @page25 id: af40610d13 (このIDを非表示/違反報告)
月空 - 絵が上手すぎて心臓発作起こすかと思った(゜ロ゜) (2021年12月12日 18時) (レス) @page24 id: c64fd91593 (このIDを非表示/違反報告)
紺夜(縁側で昼寝したい) - ェ好き結婚して←婚姻届いつ出す？← (2021年8月25日 19時) (レス) id: 805f8cb2b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かっぱまき
| 作成日時：2020年5月9日 20時
