こんにちは愛する世界2【呪術廻戦】 (ページ7)

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100:Sunshine Girl ページ7

【moumoon】

教室に入ったら何か変な空気。

五条と夏油は席に座ってるけど、肩を大きく上下させて息をしてる。
喧嘩でもしてたんだろうなって感じだけど。

理由を聞いたら私まで巻き込まれるかも知れないし、それは嫌だから私も大人しく席についた。

｢(教室に響く、男2人の荒い呼吸)｣

そんな不思議な空間に、更に凄く不思議な奴が居る。

｢…Aは何やってんの？｣
｢……避難してる｣

それは、机の下に隠れてるお前。
確かに小学生の時に防災訓練で私も同じ事やったけどさ。

｢…何で？｣
｢……危なかったから｣
｢何があったの？｣
｢…傑と五条が｣

お前の口から語られた話はこう。

私と夏油が居ない間に五条とお喋りしてた。
内容は別に、私からしたら面倒な些細な事。

そうしたら夏油が帰ってきた。
そこから五条の様子がおかしくなった。

｢(奴が可笑しいのはいつも通り)｣

五条と夏油が言い争いを始めた。
かと思ったらクズ共お得意の"表へ出ろ"があった。
でも、夏油は自分は悪くないからと。

教室を出た五条を見て、開きっぱだった扉を閉めたらしい。

｢(廊下でぼっちの五条。それはちょっと見たかった)｣

それから戻って来た五条と夏油の取っ組み合いが始まった。

それが教室の中だったから、咄嗟に机の下に隠れた、と。

｢なるほど？｣
｢…名前で呼ばないAが悪い｣
｢…秘密を話したAが悪い｣

一部始終を聞いてクズ共が口を開いた。

その声を聞いて押し黙ったお前が少し不憫に見えるけど、誰が悪いかについてを私が口に出せばもっと面倒になりそう。

｢…今度から、そういう空気になったら逃げるんだよー｣
｢……分かった｣
｢私みたいにぴゅーん、ひょいって隠れちゃうの｣
｢…ありがとう硝子、そうする｣

やっと机の下から出てくるお前を確認してから、顔を上げたらクズ共がボロッボロになっててウケる。
こんなになるまで目の前でやられたらトラウマにでもなりそうでウケる。

｢…Aが悪い｣
｢…確かに、秘密を人に話すのは良くないね｣

｢…そこじゃねぇって｣
｢…元はと言えば、悟がAに悪戯ばっかりするからだろう？｣

｢…お前が変なこと言わなきゃ良いだけだろ？｣
｢…Aが嫌だって言わないから、少しでも抵抗する事を覚えさせたんだ｣

｢…だからぁ！｣

私は白熱し始めたクズ共を見ながら、今度はAの手を引いて教室を出た。