こんばんは 愛する世界―甲夜【呪術廻戦】

0009:Just Dance (Feat. Colby O'Donis) ページ10

【Lady GAGA】

最初は如何にも運動部ですって感じ、可の桃色頭の赤パーカー。

｢俺、虎杖悠仁。仙台から｣
｢(見るからにイモ臭い…絶対ガキの頃ハナクソ食ってたタイプね)｣

初対面の見た印象で相手を見定めるのは癖みたいになってる。
これは私だけじゃないとは思うけど。

次は優等生ですって感じ、制服を着てる中では1番背の高い良のツンツン頭。

｢伏黒恵｣
｢(名前だけって…私偉そうな男って無理。きっと重油まみれのカモメに火をつけたりするんだわ)｣

最後は何を考えてるか分からない、優の小さい白制服。

｢…俺はA｣
｢(男か…授業中にボーッと外眺めて怒られてそう。マシだし休日は買い物に付き合って貰お)｣

男子の名前が出揃ったところで、おさらい。
私は東京の学校に通う女子高校生だし、同級生は私も含めて性格も良い美男美女に決まって、

｢あ、Aは1年生じゃ無いからね。そこんとこ宜しく｣
｢｢そうなの？｣｣

確か担任の先生は五条って名前だったかな、が信じられない事を言った。
その言葉に私と虎杖の反応が被ったし、なんかもう虎杖の顔を見るだけで溜息が出ちゃう。

｢私ってつくづく環境に恵まれない｣
｢これからどっか行くんですか？｣
｢フッフッフッ。せっかく1年生が3人揃ったんだ。しかもその内2人はおのぼりさんときてる｣

伏黒と五条先生の会話を聞きながら、結局は田舎っぽいイモ臭さがお似合いよって言われた気がして凹んでた。
そしたら虎杖はそんな私を見て不服そうな顔をしてた。

この後の先生の発言を聞くまでは。

｢行くでしょ。東京観光｣

それを聞いて、一瞬でハッピーになった私と虎杖は先生に飛びつく。

｢え゛｣
｢…恵ちゃん、おのぼりさんって何？｣
｢…地方から都会に来た人の事です｣

もう伏黒とAの声なんか一言も耳に入らない。
私にはまだ行った事ない、行きたい場所が沢山あるから先生には私の主張を聞いてて貰う。

｢TD○、T○L行きたい！！｣
｢バッカ。○DLは千葉だろ！！中華街にしよ先生！！｣

私の主張に被せて来た虎杖に腹が立つ。

｢中華街だって横浜だろ！！｣
｢横浜は東京だろ！！｣

｢それでは行き先を発表します｣

だんだんヒートアップする私たちに先生から静まれと一言。
大人しく方膝を地面に突いてこの後の展開を大人しく待つ。

｢六本木｣

富裕層と夜の街。六本木。

煌びやかさに胸が高鳴って、思わずハイテンションで虎杖と見つめ合ってしまう。

そこからはあっという間。

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