0008:Party Rock Anthem ページ9
【LMFAO】
歩いてれば避けなくても、しかも当たり前に人とすれ違う。
そんな街並みは右を見れば当たり前の様に洋服屋さん。
左を見れば4車線道路を挟んでオシャレなカフェ。
｢(これが東京。原宿最高か？)｣
しかも、それを真っ昼間から制服で渡り歩いてる私。
私は東京の学校に通う女子高校生だし、これも当たり前で完璧すぎ。
だから確実にナンパもスカウトも寄って来るし、同級生は私も含めて性格も良い美男美女に決まってる。
｢(ホリ〇ロスカウトキャラバンは、無し寄りの)｣
｢ちょっといいですかー｣
｢(…ほら来た)｣
と思ったらスカウトマンは私の目の前で、野暮ったいベレー帽の女に声をかけてる。
｢(絶対にあれは背景ベッドでジェ○ピケの新作買った♡って自撮り上げるぶりっ子だわ)｣
｢自分こういう者なんですけど｣
｢(私は強くてクールで可愛い…媚びない、罪な女)｣
｢お姉さん、モデルの仕事とか興味ない？｣
もう我慢ならない。
見る目が無さすぎる。皆無。無理。有り得ない。
でも、もしかしたら、運が悪くて私が視界に入らなかった可哀想な奴かも知れない。
｢話だけでもぉ〜｣
｢ちょっとアンタ｣
可哀想な奴の肩を掴んで教えてあげる。
｢私は？｣
私の存在を。
｢モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの｣
｢いや…あの、今急いでるんで｣
振り向いたのは胡散臭いクソださスカウトマン。
これはヤバいタイプじゃない？
育成所とか言って大金を巻き上げる奴が居るってネットで見た事あるし、それならそれで人助けだから良い。
｢何だコラ、逃げんなや。ハッキリ言えや｣
｢おーい。コッチコッチ｣
誰かイケメン声が私を呼ぶから振り返ったら、同じ制服っぽい奴らとスタイル抜群の白髪。
｢…来たわ。こっからは私が主役ね｣
盛岡までで4時間。やっと待ちに待った私の時代。
見せつけて、かましてやろうじゃない。
詐欺師のオッサンからパッと手を離して、ソイツらと合流する。
元々はそれが目的だったし、原宿で買い物はオマケ。
｢(てゆーか、東京駅は土産屋ばっかりだし)｣
そこから新幹線での移動時間の1/5で来れるなら当たり前の選択。
私の目の前には男3人と、私より小さい奴。
右から順に可、良、目隠しは意味わかんないけど先生っぽい優。
それから、性別不明だけど男だったら嬉しい優。
｢そんじゃ改めて｣
先生の声と私たちを見てる周囲のヒソヒソ声は聞こえた。
だから教えてあげる。
｢釘崎野薔薇。喜べ男子、紅一点よ｣
私の存在を。
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ゆきみ大福(プロフ) - ボブさん» コメントも評価もありがとうございます。文章力が足りなくてすみません(´；ω；｀)分からない所を教えて下されば！解説作ります！ (2021年7月30日 22時) (
レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - お話少し難しいけど、読んでいて楽しいです！毎日更新楽しみにしながら過ごしています！星の一番右端押しました！！ (2021年7月28日 14時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福(プロフ) - 絶対に出て来るなぁ。笑える。低評価あざーす (2021年4月28日 12時) (レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ大福 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mutsuki159/
作成日時：2021年4月27日 23時
