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0007:Lullaby(Martin Jensen Remix) ページ8

【Sigala & Paloma Faith】

今日の僕は先生。
つまり今はお仕事中な訳なんだけど、せっかくの外出なんだし、少しでも良いから楽しんでて貰いたい。

「Aは何味にしたん?」
「…甘いの。食べる?」
「まじ?やった。頂きー」

歩きながらポップコーンをシェアして食べる君と悠仁は、年頃の友達同士にしか見えない。
学生服で昼間っから遊んでる悪ガキか修学旅行生にも見えるし、それが結構。
そんな後ろ姿を眺める僕としては羨ましいと言うか、何と言うか。

「美味っ!…俺の「僕にもくれないと泣くからね!!」

思わず本音が出ちゃった。
吃驚して振り返る君達に向かって口を開けて待って居れば、頬っぺにコツんと何か当たった感じ。

「…入んなかった」

小悪魔的な笑顔を浮かべる君。
君の行動に吃驚して「マジか」みたいな顔をしてる悠仁。

「こらA!食べ物を投げないの!」
「…じゃあ、勝手に食べて」

僕としてはあーんって。
食べさせて欲しかったんだけど、今はまぁ良いかと納得してちょこっと貰う。
口の中は甘しょっぱくて、カリカリした歯応えで、

「あら。これ美味しいね」
「…恵ちゃんも食べる?」

素直に感想を伝えたら、君は僕を無視して恵にあーんってしてた。
それを見ちゃったもんだから、超ショック。
仕返しに、君のポップコーンを全部食べてやろうかと手を止めずにパクつく。

「…美味いですね」
「俺のも食う?」
「貰う」

学生らしく遊ぶ悠仁、恵とA。
一方、引率の先生の僕。

「(君は学生じゃないけど。美味しいな)」

次第に手を止めずに、じゃなくて手が止まらなくなって来た。
次、君の外出許可が出て僕の家で映画鑑賞の時は、これを用意しとこう。
コソコソ話をしてる君たちを見ながら、そんな事を考える。

「…無くなりそうじゃん」
「…そのつもり。これで良いの」
「…良いんですか」

口の中のカリカリ音で内容は全く聞こえないけど、心做しか君が幸せそうに笑った気がする。
楽しいならそれで良いし、パクパク、もぐもぐ、カリカリ。

「先生食いすぎだって!」
「…僕を無視するからですぅ」
「俺らも食いたいの!」

悠仁がポップコーンごと君を僕から引き剥がす。
学生っぽいわちゃわちゃ。
僕もこんな事やってたわぁと懐かしい気分にすらなる。

「(何だかまた…少し)」

騒がしかった口が寂しくなったせい。多分そう。
複雑な気分で居たら、君はポップコーンを悠仁に押し付けて僕の方に来た。

「食べないの?」
「…俺はもういい」

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ゆきみ大福(プロフ) - ボブさん» コメントも評価もありがとうございます。文章力が足りなくてすみません(´;ω;`)分からない所を教えて下されば!解説作ります! (2021年7月30日 22時) (レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - お話少し難しいけど、読んでいて楽しいです!毎日更新楽しみにしながら過ごしています!星の一番右端押しました!! (2021年7月28日 14時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福(プロフ) - 絶対に出て来るなぁ。笑える。低評価あざーす (2021年4月28日 12時) (レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきみ大福 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mutsuki159/  
作成日時:2021年4月27日 23時

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