0012:Black Widow Feat. Rita Ora ページ13
【Iggy Azalea】
「あ゛〜タルっ」
せっかく超イイ気分だったのに、華やかさとは掛け離れた廃墟になんか居るんだろう私。
しかも虎杖と一緒だし。
「なんで東京来てまで呪いの相手なんか……」
確かに自分で選んだとはいえ、本当にイライラする。
さっきまで六本木ヒルズ行ったり、東京タワーに行く想像をしてたのに。
こうなったら早く終わらせて美味しいご飯を食べさせて貰う。
「時短時短。二手に別れましょ。私は上からワンフロアずつ調べるから、アンタは下から」
階段を登ってた足を止めて振り返ったら、何も考えずにただ私に着いて来てる虎杖。
それからAも居た。
まぁ、どうでも良いけど、
「さっさと終わらせてザギンでシースーよ」
「ちょっと待てよ。もうちょい真面目にいこーぜ」
ただでさえイラついてんのに、私に何か文句でもあんのか?
そう思って虎杖を見てたら本当に最悪だった。
「呪いって危ねーんだよ。知らんのか」
「最近までパンピーだった奴に言われたくないわよ!!さっさと行け!!」
めっちゃ真剣な顔で私に向かって言う虎杖に、さすがにカッチーンときた。
だから階段から虎杖を思いっきり蹴り落とす。
「今日ずっとオマエの情緒が分かんねーんだけど!!」
「だからモテないのよ」
「なんで俺がモテねーの知ってんの!?」
後ろで喚き散らかす虎杖に知るか馬鹿。
見たら分かると心の中でだけ返事をして、私は振り返らずに階段を登る。
「野薔薇」
「っ!!ビックリしたー…」
「…ごめんなさい」
突然、名前を呼ばれて咄嗟に振り返ると、Aが真後ろに居た。
だって虎杖と一緒に行ったと思ってたくらい、音も気配も無かった。
「なに?要領悪い。此処から別行動しましょ」
「…俺は補助監督の仕事。だから戦えない」
「……はぁ?」
先生は私に足手まといを押し付けて来たのかと、さっきに増して機嫌が悪くなる。
「なら、着いて来ないでくれる?」
「…危なくなった時は助ける」
「…あぁ。なに?そういう事?早く言いなさいよ」
誤解したじゃないと言ってもAは私の目を見て首を傾げるだけ。
たぶん私がキレ気味で言った言葉の意味も理解して無さそう。
「悪かったわね…その時は頼んだわよA」
「…逃げたくなったら、「嫌」って。言って」
一応だけど謝ればAは頷いて、返された言葉に今度は私が首を傾げる羽目になる。
「…無理しないで」
「はいはい……見てなさい?」
私が強くてクールで可愛い女の子だって所を。
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ゆきみ大福(プロフ) - ボブさん» コメントも評価もありがとうございます。文章力が足りなくてすみません(´;ω;`)分からない所を教えて下されば!解説作ります! (2021年7月30日 22時) (レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - お話少し難しいけど、読んでいて楽しいです!毎日更新楽しみにしながら過ごしています!星の一番右端押しました!! (2021年7月28日 14時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ大福(プロフ) - 絶対に出て来るなぁ。笑える。低評価あざーす (2021年4月28日 12時) (レス) id: 3362b7a468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみ大福 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mutsuki159/
作成日時:2021年4月27日 23時