《銀魂》紅の鬼灯 3

73. その後 ページ27

ー高杉sideー




高杉「...そうか。Aは真選組に戻ったか。」



船を出て偵察に行っていた部下の報告を受けると、俺は咥えていた煙管を離した。



高杉「ククッ

“双剣の女剣士” としての戦いぶりを見せたら、彼奴らはAを手放すだろうと思っていたが。

...退がっていい。」



側に控えていた部下を退がらせる。









高杉「......。」






ー貴方sideー



あれから一週間が過ぎた。


荒れていた組内も落ち着いてきて、私と土方さんは今回の件で迷惑をかけた人に礼を行ってまわっていた。


言うまでもなく、迷惑をかけた人というのは万事屋の人達である。



ピンポンピンポンピ((以下略



貴「おーーい、旦那ァ！！

居るんでしょーーー！？

出て来 銀時「あー！うっさい！！」


居るんじゃん。」



ピンポン連打20回を超えたあたりでようやく扉を開けた旦那、基坂田銀時。



銀時「あのねぇ、朝っぱらから何ですかー？今何時だと思ってんですかコノヤロー。」

貴「朝の10時ですねぇ。」



旦那はさっきまで寝ていたのか、パジャマに寝癖のオプション付きで現れた。



貴「この度は色々とご迷惑おかけしまして、すんませんでしたー(棒読み)」


銀時「...その、如何にもーな棒読みやめてくんない？」



土方「まぁ、言いたい事はコイツの言った通りだ。

この馬鹿が世話になった。礼を言う。」


貴「で、コレ渡しに来たんです。」



私が懐から取り出したのは、茶封筒。御礼金入り。



銀時「え？良いの？」


土方「かなり迷惑かけたしな。

少なからず怪我もしてんだろ。上手く使え。」



神楽「ウッヒョーーーー！！大金アル！！

銀ちゃん、今日は焼肉行くネ！！」



いつの間にか現れて横から掻っ攫っていったのは、チャイナ服の奴。

ちゃっかり封筒を開けて中を見ている。



銀時「あーあー、そーしよそーしよ。

でもな、」



旦那はチャイナから封筒を没取すると、中身を半分程分けて私に渡した。



銀時「その前に、コレな。


ちょいと早いけど、結婚祝いって事で。

俺らが持ってたら、祝う前に全部使っちまわぁ。」



そう言うと、ヒラヒラと手を振ってチャイナと共に店に入って戸を閉めた。









店の外に立ちんぼになっていた私と土方さんの顔が真っ赤になっていたのは言うまでもない。

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