《銀魂》紅の鬼灯 3

68.不安 ページ20

ー土方sideー



土方「はぁ、クソッ！！」


目の前ではA達が闘いを繰り広げている。


怪我をして上手く動けねえ身体が忌々しく感じられた。






俺はチャイナ服の女に連れられ、攻撃の巻き添えを喰らわない位置、甲板の上部、見張り台のような場所に移動した。


其処にも三人天人が居たが、この女が一、二発ずつ殴った後、下に突き落とした。



土方「......。」



其処からは戦場が一望出来る。


だが、胸に何かがつかえたようになり、見る気になれなかった。


自分の足元に視線を泳がせる。



神楽「アイツ等が心配アルか？」



俺の方を見ず、闘っている場を見据えながらチャイナ服の女は尋ねた。



土方「...あぁ、まあな。」



A達が居る場に背を向け、壁にもたれて床に腰を下ろした。



神楽「大丈夫ネ。銀ちゃんは強いし、ヅラも馬鹿だけどやる時はやる奴アル。

あの茶髪も結構強いアルよ、見るネ。」



そう言って戦地を指差された。


ゆっくりと起き上がり、落としていた視線を上げ、見る。









俺は、目を見開いた。


土方「A...、なのか？」


其処には、









今までに見た事が無いような



美しくしなやかな動きで



桂等と戦闘する



沖田Aの姿があった。

67. 観覧→←67.再交戦 ※追加あり

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