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当然帳も何も張っていない状態であったこともあって、呪霊祓除の際の爆音やら異臭やらというのは周辺に瞬く間に知られてしまった。が、中を見たのは私と糸師くんと、甚八さん。それと諸々の処理に来た補助監督さんだけ。
ぼろぼろになってしまったフィジカルスタジオは丸1日使用を禁止したもののあっという間に修復される。……そういう術式持ちの補助監督も中には存在するのである。

結局どうして突然2級呪霊……術式を持たないだけで準1級に相当するような呪霊が出現したのか。

修復に来てくれた初めて会う女性補助監督さんはそれはもうげっそりした様子でこう言った。


「魑魅魍魎を地獄の釜で煮詰めたような施設ですね」

「うわ最悪」


甚八さんはそれはもう嫌そうに顔を顰めながらも心配してくれた。流石にあの日の出来事は大ごとだったので。

その後情報収集と称していつも通りに食堂へ行った際、糸師くんに声を掛けた。その後のケアなど出来ていなかったので平気だったかと聞くとあの時とは打って変わってケロっとしていて、イカれてやがるなんて思ったのは本人には秘密だ。
ただ今までそっけない態度だったのが少しだけ空気が和らいだように感じた。呪術師の仕事に関しても認めてくれたようだった。そしてあの時渡した小豆の布袋はちゃんとポケットに入れてあるようだった。

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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時

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