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私はサイレント銃を取り出し構えた。少し危ないが……今更外す私ではない。躊躇なく彼の股下に向けて引き金を引いた。バスンという音と同時に響いた悲鳴。形容しがたい声と叫びに眉を顰めつつ、影から逃げようと宙に浮いた呪霊に向けてもう一発。今度は脳天をぶち抜いてその小さな呪霊は地面にポトリと落ち消滅した。


「! ……あれ、僕は……」

「……起きた?」

「!? だ、誰!? お、女の子……!?」

「パトロール中。それより大丈夫?」

「え……ああ、はい。え?」

「そう。何ともないならいいよ。……部屋に戻って早く休んだ方がいいんじゃない」

「そ、うですね……? あ、じゃあ、僕はこれで……??」

「はい。おやすみなさい」


彼の為に道を開けた。
意識を取り戻す前に銃を戻せてよかった。見つかっていたらもっと怪しまれていただろうから。

彼は終始不思議そうな様子で私と会話した後ペタペタと足音を鳴らして部屋へと戻っていった。


人の影に寄生して人を操る呪霊。呪霊自体は大した強さは持たないが、持たないからこそ人に寄生し生きる呪霊だ。あのまま放っておいたら二子くんの精神状況も危うくなっていただろうし挙句には人格を乗っ取られていたであろう。このタイミングで気づくことが出来て良かった。
再び懐中電灯を消し廊下を歩く。

……3級以下か。

先程の呪霊は恐らく4級又は3級。現時点で彼に明らかな被害が見られなかったのでその実態は分からなかったが、あのままにしておけば確実に二子くんは可笑しくなっていた。だから……3級と中りを付けるべきか。やはり呪霊の等級が日ごとに上がっている気がするのは気のせいではなかったようだ。

ブルーロックプロジェクト始動時ですら4級以下の呪霊がわんさか蔓延っていたのが、入寮テスト終了時で4級が増え、現在の一次選考時点で3級以下も出てきた。
いくら何でも呪霊の脅威の上がり方が速すぎる。確かにこのプロジェクトは選手たちの負の感情を集めに集めまくるだろうが、にしたってとんでもないスピードで危険が増しているのは見逃せない事実。この調子でいけば二次選考時点で2級以下が出てきても可笑しくない。それは非常にまずい。


「……悟先生に相談したほうがいいかなぁ……」


思わずポツリと独り言を零した。

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タキタカ(プロフ) - 「へぇ。俺そういう映画とか見たことないから知らないや。というかさっきからオシャさん何ぼーっとしてんの?」 「……オシャ!!!」 「何!?!?」 〜「何て……??」ここで声出して笑いました。面白いです! (9月17日 22時) (レス) @page22 id: baee95592f (このIDを非表示/違反報告)
ことこと(プロフ) - ぐらす。さん» コメントありがとうございます!pixivの方でもお読みいただき光栄です。今後とも是非、よろしくお願いします! (5月24日 9時) (レス) id: fe3705f0cd (このIDを非表示/違反報告)
ぐらす。(プロフ) - pixivでもこの作品見てました。やっぱり面白くて好きです。pixivのほうでも無理しない程度に頑張ってください! (5月22日 17時) (レス) id: 6255010be3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことこと | 作成日時:2023年5月15日 18時

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