緑色 ページ10
乾｢それより･･･橘にこの状況はもう限界に近いんじゃないか？｣
｢え･･･？｣
この状況？
男の人に、囲まれてるこの状況ってこと？
なんで･･･
乾｢橘A。12月15日生まれ。2年で転校してきたが毎日保健室登校のため知ってる生徒は少ない｣
｢え｣
乾｢それとこれは俺の見解だが･･･男が苦手だ｣
｢｢｢え？｣｣｣
？なんでなんで
誕生日なんて転校してきてから誰にも教えてない
ましてや男の人が苦手なんて･･･あの人しか知らない
河村｢あ、乾はデータを取るのが趣味なんだ･･･悪気はないから許してやってくれ｣
海堂｢本当、いい趣味してやがる｣
いやまだまだ勉強不足だよ、と緑色のノートを閉じる乾くん
データ･･･？
ストーカーとは違う、よね？
ストーカーされてる心当たりはない
越前｢否定しないってことは、ホントに苦手なんすね｣
｢･･･いろいろあって、ちょっとトラウマっていうか｣
越前｢ふーん｣
と、それ以上は深く聞いてこない越前くん
もちろん他のみんなも
優しい、な、ここの皆は。
｢こんなんなのに、見学したいなんてごめんね｣
桃城｢いやいや！俺らこそ断りづらい状況にしちまったし･･･橘先輩が謝ることないっす！｣
そうだそうだ、と桃城くんに賛同する皆
･･･今日来てよかったかも
優しい男の人もいるんだって知れた
｢･･･見てもいいの？練習｣
手塚｢もちろんだ。よし、そろそろ再開するぞ｣
｢｢｢はい！｣｣｣
手塚くんの掛け声でそれぞれのコートに入っていく皆
手塚くんはなんていうか、まとめるのがうまいな
だから部長をやっているんだろうけど･･･
手塚｢橘は好きに見てくれていい。危ないからあまり近づかないように｣
｢ありがとう｣
お言葉に甘えて皆の練習を見て回る
こんなに近くでテニスを見るなんていつぶりだろう
前の学校にいた時はよくあの人のテニスを見に行ってた
･･･やっぱりテニスってワクワクするなぁ
海堂｢好きなんすか｣
｢え？｣
海堂｢テニス･･･楽しそうに見てたんで｣
いつの間にか同じベンチに腰掛けていた海堂くん
だいぶ間を開けて座ってくれてる
彼なりの気遣いだろうか
｢･･･前の学校で、仲良かった後輩がテニスしてて･･･よく見てたんだ｣
海堂｢そうなんすか。｣
｢大阪だから･･･しばらく会えそうにないんだけどね｣
彼は、元気だろうか
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MOMO(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (
レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです！財前とこれからどうなるのかもワクワクですね！ (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち | 作成日時：2022年7月13日 22時
