最前列へXIV

幸せ　飛鳥ちゃん ページ8

飛鳥side

朝起きるとバタバタと行ったり来たりしてるA

飛「出かけるの？」

貴「おはよう。昨日美容院行くっていったでしょ〜笑」

すぐ忘れちゃうんだから〜って言いながら服を選んでる

飛「朝から大変だねえ」

貴「これとこれどっちが良い？」

飛「んー。こっち」

貴「おっけ〜」

1人で出かけるのに、ウキウキしてる

飛「美容院行ったらすぐ帰ってくる？」

貴「ううん。今日は高校の時の友達とご飯食べてくる。ほんと何も聞いてないんだから〜笑」

飛「えー、せっかく私今日休みなのに」

貴「休みなの？丸一日？」

飛「撮影あったけど、スタッフさんの都合もあって、延期になったの」

貴「そうなの？じゃあ夜は戻ろうかな」

飛「急遽だったし。久しぶりなんでしょ？楽しんできて」

貴「んー。ありがと」

飛「どうしたの？」

貴「ごめんね」

私が言ってなかったのが悪いのに、なぜかしょんぼりするA

飛「先に約束してたんだし。なかなか会えないんでしょ？」

貴「そうだけど、」

飛「私なんて毎日あってるんだから笑 楽しんできなよ」

貴「うん。ありがとう！お土産買ってくるね！」

飛「はーい。行ってらっしゃい」


とは言ったものの、暇だなぁ

Aと付き合ってから、休みの日は何かしらして遊んだり、出かけたりしてたから、久しぶりの1人だ

飛「久しぶりに本でも読むか」

昨日Aと買ったパンを焼き、コーヒーを入れた

静かだなぁ

高校の友達かぁ
Aは地方出身だから、地元の友達と会える機会が少ないだろうから、楽しんでくれるといいな

朝ごはんを食べて、すこしだけ二度寝をする

それでも、12時過ぎ

そんなにお腹も空いてないから、本棚に手を伸ばす

飛「これAが好きなやつだ」

久しぶりに読書ができるのに、なかなか集中できない

飛「だめだ」

10分前に手に取ったばかりなのに、本棚に戻した

スマホの画面が明るくなり、手を伸ばすと山下からだった

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