最前列へXIV

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貴「はぁ、」

渡「あ！いた！もー、探したんだから」

貴「なに」

渡「まだ菜緒と話してないでしょ！」

貴「別に、話すことないし」

小「A」

貴「」

渡「まぁ、2人でゆっくり話な」

貴「え。待って」

そんな私の声も虚しく、美穂は行ってしまった

お互い話さなくて、前はそれでもよかったのに
今はただ気まずい

なんとなく空気に耐えられなくて、立ち上がると

小「ごめん」

貴「、、何のごめん？」

小「黙ってたから」

あの時の感情を思い出してイライラしてくる、、

小「言いたかったけど、言えなかったんよ」

貴「私のこと信用してなかったもんね」

小「違う！！」

貴「違わないじゃん！！急にマネージャーさん通して休みますって！！あんなに一緒にいたのに！！一言もそんなこと言わないし、素振り見せなかったじゃん！！」

小「ごめん。けど、ほんとに信用してないとかじゃないから」

菜緒の声が少しだけ震えてて、振り向くと

貴「え、」

小「Aのことも、みんなのことも本間に信用してる。やからこそ、言い出せんかったんよ、みんなしんどいのに頑張ってる、なのに私だけ休憩するって、、でもあの時私も限界やってん、」

貴「そんなこと思わないし！！言わないから分かんないんじゃん！！そうやって溜め込んで、結局、、結局迷惑かけてるじゃん！！」

一度開いた口は止まらなくて、どんどん菜緒を傷つけた

小「ごめん。ほんとにごめんな」

貴「泣かないでよ！！私は、菜緒に裏切られた気持ちだったんだよ！泣きたいのはこっちなんだけど！」

小「っ、ごめん」

貴「謝るくらいなら、休まなきゃ良かったじゃん」

1人楽屋へ帰ってフードをかぶって目を瞑る

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