| ページ23
う「…A、もうこの距離慣れた?」
「…あっ、」
口を手で塞ぎに行ったんだ。
もちろん距離は必然的に近い。
意識が一巡した後に、思いっきり後ろへ下がった。
う「あ〜、言わねぇ方がよかったか…こっち来い、話がある」
こっちこいって言う所でさえイケメンですね、うらたさん。
オタク心を抑え、覚悟を決めて近くへといった。
う「…いいか?」
耳元での低音で耳がショートした気がした。
う「俺は…俺らは、齢15ほどの時に攫われて
「…ぁ、はい」
なんとか聞き取れた。ヤバい。脳内がバグりそう。
う「だから、外に出たい。その為にはここを誰かが1人で先ずは出なきゃいけないんだ」
「…それは、」
う「"身請け"…、けど身請けされるんだったら好きな奴の所に行ったほうがいいだろ?」
う「だから俺たちはただ、ここの鳥籠の中で添い遂げられるような相手を探していた」
「…はい」
よほど彼らにとって大切な話か分かる。
身請けされたらもうその家でしか暮らせないのだ。
それは相手を選びたいということも分かるだろう。
う「けれど、ここの奴らは
「…」
閉じ込められていた彼らの気持ちが痛いほどわかる。
この話を身なりのいい私に持ちかけた理由だって。
無意識に力の入っていた手を解いた。
う「…この簪を、」
二股に分かれていた簪を折る。
う「…次も、お待ちしてやす」
「…はい。」
二股の簪を折られて、片方渡される。
この意味が、心からも彼が想ってくれていることを示してくれている。
これの一度きりの逢瀬が私たちのこれからを約束する1つの枷になった。
ーーーーー
う「…待ってろよ」
セ「えぇ、いつか迎えに来てくれるって信じてますからね」
志「こっちは俺らに任せとき」
坂「うらさん居なくなるの寂しいな…」
う「…すぐ、迎えに行ってやる」
_______ある日、ある4大太夫と称された、ある1人が身請けをされたそうだ。
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉百合(プロフ) - ちゃかのさん» きゃあ(?)私も、BAEと、cozmezが、大好き人間です、、!! いやぁほんっとに運命ってやつですね。親密になりましょう(?) (2022年7月4日 19時) (レス) id: aa0840b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃかの - 莉百合さん» BAEと1Nm8大好き人間です…!!! パラライ知ってるとか運命ですね仲良くなりましょう!!!🙌(?) (2022年7月4日 18時) (レス) id: 3af641ef17 (このIDを非表示/違反報告)
莉百合(プロフ) - え、パラライ好きなんですか!? 私大好きなんです!!! (2022年7月4日 14時) (レス) @page37 id: aa0840b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
莉百合(プロフ) - ちゃかのさん» 宜しくお願いいたします(プレッシャー) (2022年6月28日 18時) (レス) id: aa0840b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
莉百合(プロフ) - そのくらいいい親だったら良かったんですけどね〜、、友達は皆推しのグッズとか親に買ってもらっていて、切なくなります、、私は、全部自分で買っているので全然買えないんですけど、、 粘り強く頑張ってみます! (2022年6月28日 18時) (レス) id: aa0840b8a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃかの | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chakano/
作成日時:2022年5月28日 20時