237話 ページ26
．
｢あぐｯ！｣
｢諦めろ。お前如きじゃ、どうせ適いもしねぇよ
……観念しな、｣
咄嗟に向けた銃口すら、氷弾を放つ前に
正確にこちらを狙う光線の一手に憚られる
抵抗のすべを失ったスペード達を
嘲るように、シャドウは不敵な笑みを浮かべながら
じりじりと歩数を進める。
見て取れる余裕のいでたちに
スペードは強く歯を食いしばり、喉を震わせた
｢っ、どうして僕たちを狙った？
クイーンを家から連れ出してまで…
まさかｯ、師匠か！？｣
｢……｣
｢キミの狙いは…
僕らを、アジトから引き離す事だな。
師匠を1人にするために！｣
シャドウは、その問いかけに何も答えない。
然して 刹那に込められた笑みの理由を見逃すほど
スペードの観察眼は鈍ってはいなかった。
彼らの思惑を問い質そうと
クイーンが継ぐように声を荒げさせる
｢お爺ちゃんに何をするつもりなの！？｣
｢お喋りが過ぎるな。
…お前らが知る必要はない｣
シャドウは冷徹にそう言い切ると、
傘の先端をこちらに向けて 眼差しを眇める
またもやあの、赤白い閃光が唸りをあげた、
____その時、
｢キョキョｯ！！
"
｢う、…ｯぐ！｣
スペードとシャドウの間に割って入り
射程外にいたダークアイが 声高らかに叫んだ
その瞬間、眩いばかりの発光が
視界を塞いで隠し 思わずといった拍子に
シャドウは固く目を瞑る。
そして、ふとしたタイミングで眼前を見直すと
___そこには もう物音すら忽然と消えていた。
｢…あ？
……チッ、逃げたか。｣
度外視させていた存在に
意表を突かれ、シャドウは忌々しげに舌を打つ。
…が、すぐに意気を持ち直すように
緩くかぶりを振って、ニヒルに口角をあげてみせた
｢…ハッ！だがもう遅い、
※ ※ ※ ※ ※
場面は交代して、ジョーカーへ。
スペードの予見しうる言辞を聞きつけた途端
ジョーカーは形振り構わない勢いで通話ボタンをぶち切った。
かと思えば、ハチとロコの2人に
すぐさまロードジョーカーに乗車するように言いつけ
そのまま有無を言わせずアクセルを踏み切る。
状況が伝わらずじまいのハチだったが
彼女がこんなにも焦る時は 並々ならない事態だと予測はつく。
｢何があったんすか！？｣
『わからない……分からないけど…！
嫌な予感がする、師匠が危ない！！』
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カフェオレ。(プロフ) - こむぎまちさん» こちらこそご丁寧にありがとうございます。私側のフォローもしていただき、僭越ながら痛み入っております。6月は家内の事情もあって続編作成が遅れてしまいそうなのですが、そう言って頂けると誠勝手ながら安心します( ´ｰ`)コメントありがとうございました (2022年6月3日 17時) (
レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎまち(プロフ) - カフェオレ。さん» 返信ありがとうございます。拝見させていただきました。そのような理由があったのですね…その人がしたことは決して許されません。これからも応援しています、のんびり自分のペースで頑張って下さい。 (2022年6月1日 23時) (レス) @page50 id: a5368f8fd0 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - こむぎまちさん» 長らくコメントを返信できず申し訳ありません。遅ればせながら、パスワードを公開できない事情、公開に至るまでの旨をページ50話に記載致しました。御手数ですが拝謁いただけると幸いです。 (2022年6月1日 3時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ。(プロフ) - アニメ好きのただのOTAKUさん» 光栄の極み…！これからもこの作品を宜しくしてくださるとうれしいです！コメントありがとうございました！ (2022年6月1日 3時) (レス) id: 976745b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎまち(プロフ) - 初めまして。作者様にお願いがあります。怪盗少女2と3の非公開解除はいつ頃になりそうでしょうか。 (2022年4月4日 15時) (レス) id: a5368f8fd0 (このIDを非表示/違反報告)
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