限界短編集

君も悪い人でよかった　gt ページ29

真夜中、街灯を見つめながら。
楽しかった会話を思いだしてる。
心を開くことはとても怖いはずなのに、
貴女「も〜ぐっち！」
君の前では無邪気に笑えた。
くだらない感傷を抱えながら、煤けた路地裏を歩き続けた。
周囲の冷たい視線に打たれ、人前を避けていたのに君の手のひらは暖かかった。
回りには滑稽に見える、青臭い幸せ。
瓦礫のなかで強く抱き締めた、まるで初恋のように。
夕焼けがきれいで犬はかわいくて野暮なニュースにいっしょにムカついて。
ダメ映画で笑ってバラエティ見て泣いて、はしゃぎ回る少し寂しい二人がいた。
gt「君も俺と同じくらい悪い人でよかった」
小さな心臓の鼓動が二つ、当て所ない革命を夢見ていた。
同じ言葉を重ねて同じ時間を過ごした、違う生き物同士の淡い夢。
暗がりで呼吸をしてる、細やかな幸せ。
ぬかるみで転んでも追いかけてく、少年と少女のように。
花火がきれいで君が作ってくれた夕飯は美味しくて、駄作のストーリーいっしょにひもといて。
罰ゲームで笑って変な歌で泣いて擽りあう少し寂しい二人がいた。
貴女「ぐっちも私と同じくらい、悪い人でよかった。」
俺も悪い人でよかった。
真面目な顔をしたってなんか嘘臭くなってさ、いい人なんかになれずただ抱き締めたまるで
gt「初恋のように…」
夕焼けがきれいで犬はかわいくて野暮なニュースにいっしょにムカついて。
ダメ映画で笑ってバラエティ見て泣いて、はしゃぎ回る少し寂しい二人がいた。
時間は有限で永遠みたいな嘘で、儚い人生の一瞬に君がいて。
つまらない世界を「つまらないね」って笑って、肩を寄せあう少し寂しい二人がいた。
君も俺と同じくらい、悪い人でよかった。
明日もまた生きていたい！
gt「Aを好きでよかった！」

言って　gn　○→←君に溺れる　cs　○

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