びたーすうぃーと。【るぅと】

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ー Side るぅと ー





こんなにしっかりとAちゃんと話したのは久しぶりだったけどすごく楽しい。





でも楽しい時間はあっという間。





『あ、さとみ先輩が心配してるから戻るね』



スマホが鳴って見たAちゃんは、にこっと微笑んで立ち上がった。





…そっか、さとみ先輩から連絡来ちゃったんだね。






さとみ先輩のところに戻るAちゃんをただ見ていることしか出来ない。




莉犬「じゃあまた明日！」

『うん！また〜』







さとみ「莉犬？」

莉犬「あ、さとちゃん。てかさとちゃんがそのあだ名で呼ぶのやめて！」

さとみ「いいじゃん、気に入ったんだから。Aちゃん莉犬のところにいたんだ」

『はい！たまたま隣の部屋だったみたいで』





開いたドアからちらっと見えるさとみ先輩とAちゃん。





…僕から見てもすごくお似合い。








あ、目が合ってしまった。






さとみ「莉犬の友達？」

莉犬「そう！るぅとくん！あ、晴斗だからるぅとね」

さとみ「あー、なるほど」





よろしく〜っとかっこいい笑みを浮かべたさとみ先輩は爽やかで、モテる理由がすぐわかった。





さとみ「じゃあ俺達は戻るわ。莉犬、次はデート邪魔すんなよ？」




この日最後に見たAちゃんは顔を赤くして照れくさそうにしている可愛いAちゃん。





…さとみ先輩なら仕方ないんだ。




今はまだ忘れられないけど、諦められるように努力しないと。








るぅと「はぁ…」



小さくついため息を漏らしてしまった。







…デートかぁ。

もう付き合っててもおかしくないよね。

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