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#15 ページ16

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ー Side るぅと ー









…お互い沈黙。



Aちゃん不思議そうにしてるのに、勝手に来て何も話さないだなんて酷すぎる。








「あら?どちら様?」



それでも勇気が出ない僕を救ってくれたのは、遠くから聞こえるこの言葉だった。






『お母さん』




お母さん!?

中学生の頃から思ってたけど、やっぱりAちゃんはお母さん似なんだ。



あのときから変わらずでびっくりした。
とても可愛らしい人。





るぅと「すみません、突然」

母「あ、もしかしてるぅくん?」

るぅと「えっ、…覚えてますか?」

母「もちろんよ!昔から学校一緒だったものね。良かったらあがって〜」

『ちょっ、お母さん!』






Aちゃんには申し訳ないけど、お母さんの好意に甘えて中に入った。





今日頑張るんだ、僕。







『どうぞ、汚いけど…』




初めて見るAちゃんの部屋。

すごく綺麗ですごくいい匂いがする。




『飲み物持ってくるね』

るぅと「あっ、大丈夫…!僕が勝手に来ただけだから。それに聞きたいことがあって」

『聞きたいこと?』





お互いテーブルを挟んで正面に座る。



勇気出さなきゃ。









るぅと「さとみ先輩と何かあったのかなって…。こんなこと他人が聞くのはって思ったけど、Aちゃん最近元気ないから心配してて」




Aちゃんは大きい目をさらに大きく開けて驚いた後、俯いて黙り込んでしまった。



…言いたくないかな。



助けてあげたいって本当に思ってるんだよ。





るぅと「小学生のとき、たくさん悪口を言われた僕を救ってくれたのはAちゃんだから。今度は僕が力になりたいって思ってるんだ」



今の僕がいるのはAちゃんのおかげだから。



恩返ししたいってずっと思ってた。






るぅと「だから、助けてほしいときは言ってほしい、です。いつでも駆けつけるから」







いつでも僕は駆けつける。



だから安心してね。









Aちゃんの家に長居しても申し訳ないし、もう夕食の時間かもしれない。


迷惑かける前に帰ろう。






るぅと「突然来てごめんなさい。今日は帰るね」


荷物を持って立ち上がった。







るぅと「え?」






そのとき。



Aちゃんが僕のブレザーをきゅっと掴んだ。

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ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - ひーりん。さん» はい! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ともか@推しが尊い連盟さん» わああ毎回ありがとうございます…!来年も是非よろしくお願いします(´˘`*) (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ひーりん。(プロフ) - ゆうみさん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです(´TωT`)これからもよろしくお願いします!! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 366961858c (このIDを非表示/違反報告)
ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - お久しぶりです、ともかです!来年も宜しくお願いします!更新楽しみにしてます! (2019年12月30日 19時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 好みの作品キタ――(゚∀゚)――!!あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あの!!!!!これからの更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年12月28日 6時) (レス) id: 92d4070df6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひーりん。 | 作成日時:2019年9月21日 16時

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