月とオオカミちゃんには騙されない（２）

071 最後のデート ページ23

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さぁ、オオカミくん
なみだをふいて
りっぱな最後を
とげる

同じ気持ちだよ





ー



那須｢A！おはよう｣



｢おはよ！｣



那須｢ふふ、行こっか｣



｢どこ行くの？｣



那須｢今日は那須くんスペシャルコースです｣



｢へへ、名前ださあ｣



那須｢そこは気にしない笑｣



那須｢おれら食べるの好きじゃん？｣



｢デブみたいに言わんで笑｣



那須｢違うよ、Aのおいしそうに食べる顔好きなんだよね俺｣



那須｢大昇のごはん食べるA見て料理勉強しようかと思ったし、｣



｢料理教室通う？笑｣



那須｢…あと１回しか会えないだろ、笑｣



｢………｣



那須｢ごめん、雰囲気壊した、｣



那須｢それで、浅草行こうかなって｣



｢浅草！私、行ったことない！｣



那須｢そっか、A最近上京したんだっけ、｣



｢そう、だから渋谷とか分かんないもん｣



那須｢そっか、じゃあAの月LINE渋谷行く？｣



｢………んーそうだね｣



那須｢………｣



那須｢…ねえ、｣



｢ん？｣



那須｢浮所の月LINEのこと、聞いてもいいかな｣



｢………｣



那須｢…もう、行ってきたの？｣



｢…うん、行ってきた｣



那須｢何、話したの、｣



｢内緒、だよ。｣



那須｢………｣



｢…でも、ひだかくん、私が進むべき道を教えてくれたの｣



那須｢…どういう、こと？｣



｢………｣



那須｢月LINE、使ってくれるんじゃないの、｣



｢…それも、内緒、だよ｣



那須｢…何話したんだよ｣



那須｢…もう、会えない…ってこと、？、｣



｢…分かんない｣



｢もしかしたら案外すぐ会えるかも｣



那須｢…っ、意味分かんねぇって、｣



｢…泣かないで｣



那須｢……っ｣



那須｢Aの気持ちは信じていいんだよな｣



｢…うん、信じて｣



｢雄登くんが好き、｣



｢ずっと変わらない｣



那須｢…信じる、｣



那須｢おれも、多分死んでもAが好き｣



｢…来世カワウソでも…？｣



那須｢ふざけるとこじゃないじゃん？笑｣



那須｢来世カワウソだったらA俺のこと飼ってね｣



｢え〜｣



｢来世も人間でまたこうしてふざけた話がしたい｣



那須｢……｣



那須｢はは、そうだな｣




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