Happy Valentine From.Kei ページ46
「ねぇねぇどっちがいい?」
「いや、どっちて言われても……」
俺が目の前に差し出したのは手のひらサイズの可愛らしい長方形の袋2つ。
「どっち?」と言ってるのにさっきからこんな状態で全然選んでくれない。
だけど彼女が渋っている理由はよーく分かってる。
だって俺が選ばせているのは……
「だからぁ、今日一緒にお風呂入る時に使う入浴剤どっちにするの?
ミルクチョコレートの香り?
それともホワイトチョコレートの方?」
痺れを切らし直接的な言葉で迫れば、彼女の真っ白な頬はまだ風呂に入っていないのに逆上せたように赤くなる。
「いやいや、まず何でいきなり一緒にお風呂?
急すぎて心の準備出来ないっ、、
ちゃんと明確な理由を教えてくださいっ、、」
「ははっ、何その堅い感じ。」
理系の彼女らしい反抗に思わず笑ってしまえば、上目遣いで睨んでくる。
その可愛さに思わず、Aの腕を引っ張って彼女を俺の胸に抱き寄せれば、不本意なのかパタパタと抵抗するA。
「知ってた?
海外だとバレンタインて男性から女性に愛情を伝える日なんだって。
だから男からお花とかプレゼントを好きな人に渡すの。」
「あっ、なんか聞いたことあるかも。」
圭人からのメッセージに少し付け足して彼女に伝えれば、俺の胸に埋めていた顔を上げて話に乗ってきてくれる。
「そんで俺もAに大好きの気持ち伝えようかなぁって思ったわけ。」
俺の言葉にAが幸せそうに目を細めてくれる。
「でもさぁ、普通のプレゼントじゃつまんねーじゃん。
それに俺だって男だからAからのバレンタインほしいし?」
含みのある俺の言い方にAがキョトンとした顔。
「だから二人で一緒にチョコレートの入浴剤の風呂に入って……。」
途中で止めてゆっくりと彼女の耳元に唇を寄せる。
「お互いがプレゼントになっちゃえばいいんじゃない?」
意図を察したAの顔がもう限界までに赤く染まるのを見てから彼女の腰を抱いて一緒に立ち上がらせる。
「そうと決まればしゅっぱーつ!」
「けぃ、、まだいいよって言ってないっ、、んっ、、」
あわあわしているAに軽くキスを落とせば途端
に大人しくなる。
「俺がAのプレゼントになりたいだけ。
ねぇ、本当にダメなの?」
俺のおねだりに弱い彼女からはふるふると首を横に振って無言で“OK”の返事。
甘い香りに満たされたお湯で愛を確かめ合う時間はもう目の前。
Happy Valentine From.Ryosuke→←Happy Valentine From.Kota
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☆☆さお☆☆(プロフ) - おちゃのこさいさいさん» お誕生日毎に更新を続けてよかったです(*´ー`*) リクエストありがとうございます。知念くんの担当さんなのですね!11月まで長くお待たせした分、甘いのをいっぱい詰めた彼のお話を書けるように準備します! (2018年12月18日 8時) (レス) id: c4fa897311 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃのこさいさい - 毎回JUMPの誕生日が来るとこの小説を読んでいました!今後の更新についても読みました。バレンタインの、お話、私は知念担なので知念君を書いてくれたら嬉しいです。これからも頑張ってください。応援してます! (2018年12月17日 19時) (レス) id: 97e5a79dd5 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - kizutsumuさん» ありがとうございます! テーマが甘いお話なのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです。 有岡くんの担当さんなのですね! 楽しみなんてとっても嬉しいです。どんな彼にするかはまだちゃんと決めていませんが精一杯有岡くんの甘いお話を書いてみます! (2018年4月2日 23時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
kizutsumu(プロフ) - すっごいキュンキュンします!(ノд<。`)ャベー つぎは、自担の大ちゃん・・・!楽しみにしてます! (2018年4月2日 22時) (レス) id: 4bb9dcf014 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - けとルト.・*さん» はい! 1年間で色々なお話を書いていきたいなぁと思います。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 59a83aa7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2018年2月1日 22時