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飲む前から死んじゃったのに、そこに生まれて初めてのアルコール…しかも多分かなり濃厚なヤツを注ぎ込まれて、無事なはずないんですよ。
死んじゃうんですよ。
当たり前ですよ。
だって、飲む前から死んでるんだもん。
「…おい！A！
床で寝るなって！！だから初回からそんなガブ飲みするなって言ったのに…そもそも勿体ねぇんだよ！！�爐覆辰舛磴鵝蹐�何かと勘違いしやがって、タチの悪い！！」
説教ですら深みのあるいい声が、ぼんやりした頭にドラの音みたいにボワワーンと響いている。
このまま夢の中に飛び込めたら、最高に幸せだろうな。
お姫様でも魔法使いでも勇者でも、なんにでもなれそう。
これがお酒の力なんだとしたら、疲れた大人がこぞって嗜むのも頷けるような気がする。
「とにかく水飲んで、体の中のアルコール薄めなさいよって！ホラ起きる！ぐにゃってなるんじゃねぇ！」
お水持って来た松村くんが、骨が溶けちゃったみたいな状態の私の上半身を片手で支えて力ずくで引き起こす。
「大人しく飲まないと風呂場連れてって、頭から冷水シャワー浴びせるから。」
「さっきは天使みたいな顔してたお色気お兄さんが、たった30分で悪魔になったよよよ…」
「ほら、お酒って怖いでしょ？
分かったら、もう2度と飲まないでいい。
身内の結婚式だろうが葬式だろうが正月だろうが孫が生まれようが、金輪際一滴も口にしなくていいよ。」
「なんでよぉぉお〜…
お高いワインめちゃくちゃ美味しかったよぉ…」
「これが不味いわけねぇだろ！
味の問題じゃないんだって。」
深い溜息をついたかと思うと、「…悪いけど、不可抗力だから。」とボソッと呟いた松村くんが、両腕でヒョイっと飲んだくれの残骸を持ち上げた。
びっくりして声が出ない。
ただ、恥ずかしい。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
だって絶対重いもん。
カレー2杯も食べちゃったもん。
ワインもガブ飲みしたし、なんなら追加で水も飲まされた。
多分今夜は、ここ最近の中でも最高の体重を記録しているはずだ。
「…や、やだ！！降ろして！！やめてよ、やだぁーーー！！」
「ちょっ…！！暴れんなって！！」
急な抵抗を受けてバランスを崩した松村くんと共に、安物の狭いベッドに雪崩れ落ちる。
ギシッ…と言う非難めいたスプリングの軋む音が、なんだか妙に気恥ずかしく聞こえた。
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マヨ(プロフ) - YUUKIさん» わーぉ、ありがとうございます！！お気に入りのシーンはじゅったんとの公園ネイルです！（北斗わい）楽しんでもらえて嬉しいですーーー！！ (6月22日 9時) (
レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
YUUKI(プロフ) - 今日全部読ませていただきましたが、めちゃくちゃ面白かったです！！ (6月21日 22時) (レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - まゆみんさん» ホントそれですねwwwいじけ虫ほっくんです！ (6月15日 21時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 隣を取られたみたいで逃げましたね…笑 (6月15日 12時) (レス) id: 234c3a248a (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - ミエさん» 初めまして！うわ〜ありがとうございます！「心鷲掴み」なんてめちゃくちゃ嬉しいです！いじけほっくんは置いておいて、しばらくじゅったんと青春する予定です、よろしく！（また松村担に怒られるヤツ） (6月15日 6時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2023年6月9日 0時
