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思わず「えっ」と声が出てしまった。
家族も友達もいない。
バイト先でもホテルのビュッフェに誘えるほど仲のいい友達はできなかったし、そもそもつい先日そのお店が潰れてしまったばかり。
ちょうど新しいバイト先を探さなくちゃ、と思っていたところだったのだ。
…いない、相手が。
分かってはいたけど、改めて突きつけられるとショックだった。
毎日健気に努力したところで、行きたいところにも行けず、食べたいものも食べられない人生。
こんな理不尽な大学生活に、一体何の意味があるんだろう。
さっきまでのワクワクした気持ちが、急速に冷え込んで来る。
春先の東京。
ひとりぼっちの帰り道は、今日も私に優しく無い。
ため息を吐きながら適当にスマホをスクロールしていたときに、ふと表示された広告に、思わず視線が吸い込まれた。
［レンタル彼氏、あります］
レンタル彼氏。
今まで生きて来て、一度も口にしたことの無い単語だ。
けどまぁ、内容はわかる。
名前そのまま、時間制で男の子を貸し出してくれるわけだ。
きっと、話の上手いイケメンなんだろう。
女の人の扱いに慣れていて、私がどんなに引っ込み思案でも、お金で買った短い時間を、魔法みたいに最高に楽しいものに変えてくれる。
限られた時間を過ごすだけなら、プロに頼るのもいいかもしれない。
なんだかいかがわしいような気がして気が引けるけど、真昼間のたった2〜3時間のことだ。
アプリか何かで相手を探すよりも、お金を払っているぶん安全な気もする。
好奇心と恐怖心が押し合いをして、心と頭の中をぐらぐらと乱し合う。
それでもきっといつもの私なら躊躇するのだろうけど、なぜかこの日だけは違った。
それは、やっと慣れて来たと思った頃に突然告げられたバイト先の閉店のせいか。
地元で結婚した兄と同居するから、と、生まれ育った家が私の部屋の無い二世帯住宅に建て替えられることになったせいか。
テストもレポートも好成績なのに、いざグループワークとなると、私と組んでくれる人なんて誰1人として見つけられなかったせいか。
ああきっと、こういうことの積み重ねで、私は平静ではいられなくなってしまったのだ。
私は、寂しかったんだ。
誰かとしゃべって、向かい合ってお茶を飲んで、声を上げて笑いたかった。
本当はきっと、ただそれだけだったんだ。
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マヨ(プロフ) - YUUKIさん» わーぉ、ありがとうございます！！お気に入りのシーンはじゅったんとの公園ネイルです！（北斗わい）楽しんでもらえて嬉しいですーーー！！ (6月22日 9時) (
レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
YUUKI(プロフ) - 今日全部読ませていただきましたが、めちゃくちゃ面白かったです！！ (6月21日 22時) (レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - まゆみんさん» ホントそれですねwwwいじけ虫ほっくんです！ (6月15日 21時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 隣を取られたみたいで逃げましたね…笑 (6月15日 12時) (レス) id: 234c3a248a (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - ミエさん» 初めまして！うわ〜ありがとうございます！「心鷲掴み」なんてめちゃくちゃ嬉しいです！いじけほっくんは置いておいて、しばらくじゅったんと青春する予定です、よろしく！（また松村担に怒られるヤツ） (6月15日 6時) (レス) id: 99f2c21ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マヨ
| 作成日時：2023年6月9日 0時
