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side...SHO
「あーあ、取られちゃったぁ！」
最上階のバルコニーから、ちょこちょこ振り返る2人をジオラマみたいに覗き込む。
だいぶ屈んで手すりに顎を乗っけるジェシーくんは、まるでこうなることが最初からわかっていたみたい。
元は貴族との噂もあるルイス家は、戦後の日本での土地転がしとETFで莫大な財産を築いた。
それに際する「地上げ」や「裏の債権回収」なんかの汚れ仕事を先代から引き継いだのが、俺の親父の一味やった。物心ついた頃から親父の仕事に連れ回されてた俺は、本来なら交流なんて無いはずの立場のジェシーくんや北斗くんとも、自然な流れで仲良くなった。
小さな頃は人見知りで引っ込み事案だったジェシーくんが底抜けに明るくなったのは、おそらく自分の家の秘密を知った頃。
決してクリーンな世界では無い。
それでも背負うものは大きく、逃げることは許されない。
せめて自分のことは、自分で守らないと。
もしかしたら、そんな風に思ったのかな。
「紫耀はさぁ〜、どうせ最初っからこうなって欲しかったんでしょ？
俺んちに�爐ぁ爾譟爾董蹐辰届△譴突茲審笋砲蓮�Aちゃんの身元を預けたのは、俺じゃなくて北斗だったもんね！」
「…別にぃ？
北斗くんのが、しっかり面倒見てくれそーやったから。」
「いーって、今更。
そりゃ俺みたいなダークグレーな身分の人間に任せるより、北斗みたいにまともな堅気の男に託したいよねぇ〜。可愛い妹だもん！」
「…………。」
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作者名：マヨ
| 作成日時：2022年7月20日 1時
