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「…うん。そうしよう!
みんなで合格して、そのあとは2人で一緒に暮らそう!それなら、誰が遊びに来たって大丈夫だよね!」




目一杯の笑顔は、真ん丸に見開かれた彼の瞳に、やっと映してもらうことができた。




「…いいの?」



「もちろん!すごい楽しみ!!
今までより、ずっとずっと勉強頑張れそう!!」




はしゃぐ私を、松村くんが八重歯の覗く蕩けるような笑顔で眺めている。





そんなこんなで散々時間稼ぎした帰り道も終わりが近づき、見慣れた我が家はもう目の前に迫っていた。





「今日はありがとう、松村くん!
楽しかった!!」




「俺も。」




「明日からはまた勉強勉強になるけど、お互い頑張ろうね!!」




バイバイのために軽く手を振ったら、なぜか大きな手にグイッと手首を掴まれてしまった。



「え?」



驚く間もなく、少し屈んだ松村くんがこちらを覗き込んだかと思ったら、そのまま冷たく潤った唇が静かに落とされて来た。




ほんの一瞬、半開きのままの唇に重なった柔らかな感触。




呆気に取られてフリーズする私を、ニヤリと笑った松村くんが悪戯っぽく見下ろしている。




「言ったじゃん。
今日、俺、浮かれてるんだって。」



「………左様でしたか………」



「んじゃ、また予備校で。
アイツらに会っても、ホイホイついて行くなよ。」



「……善処します……」




固まったままの私に声をあげて笑いながら、松村くんがコートの裾を翻して去って行く。



歩きながら、カバンから取り出した手袋をはめているのが見えた。







「……手袋、持ってんじゃん……」







なんだか果てしない敗北感に襲われながらも




「自業自得」を挽回するべく、フラつく足取りのまま、目の前の自宅へヨロヨロと入って行った。




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マヨ(プロフ) - あいりさん» こちらこそ、ありがとうございました!じゅったんカッコよく書けていたならよかったです(^^)モテない女がモテる男を書くのは大変でした…( ;´Д`) (2022年2月20日 0時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます!読ませていただきました!やっぱり樹がかっこよすぎました🥹 (2022年2月19日 17時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - あいりさん» ありがとうございます(^^)パス開けました〜! (2022年2月19日 10時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 俺の可愛い妹で、俺らの大切なお姫様。にやられました😇パス教えて下さい🙇‍♀ (2022年2月19日 1時) (レス) id: 87926ffd93 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ(プロフ) - 澪さん» お待たせ!!じゅったんとのデート書きました!!パスかけてあるから、読みたくなったら言ってくださーい!! (2022年2月18日 22時) (レス) id: e79016e87d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マヨ | 作成日時:2021年12月2日 1時

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